1. トップ
  2. マンガ
  3. 【漫画】「頭が邪魔!見えないのよ」と映画館で私の座席を蹴った恋人の母。挨拶の席で、前の席の私が名乗ると顔色が変わった

【漫画】「頭が邪魔!見えないのよ」と映画館で私の座席を蹴った恋人の母。挨拶の席で、前の席の私が名乗ると顔色が変わった

  • 2026.10.9
【漫画】「頭が邪魔!見えないのよ」と映画館で私の座席を蹴った恋人の母。挨拶の席で、前の席の私が名乗ると顔色が変わった

昼の映画館で

恋人の実家へ挨拶に行く日、私は昼の映画館で座席を蹴られました

恋人の実家へ、初めて挨拶に行く日。

仕事帰りの恋人とは、夕方5時に実家の最寄り駅で待ち合わせ。

緊張で早く出すぎた私は、お昼前に着いてしまいました。

駅前に1軒だけの映画館で、お昼の回に入りました。

真ん中の列に座り、脱いだベージュのコートを背もたれに掛けます。

上映中、すぐ後ろから低い声がしました。

「頭が邪魔!見えないのよ」

次の瞬間、背もたれがドンと揺れました。

「…すみません」

小さく謝っても、背もたれはもう一度揺れました。

振り返る勇気はなく、私は明かりがつく前に、うつむいて席を立ちました。

挨拶の前に嫌な話はしたくなくて、恋人には話さないと決めました。

夕方、恋人の実家で、お母さんが昼の映画の話を始めました

夕方、迎えてくれたお母さんは、恋人の話どおりの柔らかな笑顔の人でした。

リビングのソファに恋人と並ぶと、向かいのお母さんが湯のみを手にため息をつきました。

「お昼の映画で、嫌な目にあったの」

「映画、ですか?」

駅前の映画館の、お昼の回だと言います。

お母さんは、前の席の女性に丁寧にお願いしただけだと話しました

「私は丁寧にお願いしただけ」

真ん中のいい席なのに、前の若い女の子が頭を揺らしてばかり。

背もたれに上着まで掛けていた。ごめんなさいね、少し見えにくいの、とそっと言ったら、振り返ってにらまれた。

お母さんは眉を下げて話しました。

「災難だったね」

恋人は母に同情するばかり。

この町に映画館はひとつだけ。前の席にいたのは、私です。

でも初対面のお母さんに、それは私ですと言えば、私がその非常識な女の子になるだけでした。

あんな真似しないわよね

お母さんは、背もたれには足も触れていないと言い切りました

お母さんは湯のみを置き、私の顔をのぞき込みました。

「あなたは、あんな真似しないわよね?」

恋人も笑ってうなずきます。

「背もたれには、触れてませんか?」

もちろんよ、足なんて当ててないわ。

お母さんはきっぱり言いました。私は、ひざの上のコートを手に取り、立ち上がりました。

広げたコートの背中には、大きな靴底の跡が残っていました

玄関の前で脱いだとき、背中の汚れに気づき、裏を表にしてたたんでいたコートです。

2人の前で大きく広げると、ベージュの背中の真ん中に、灰色の靴底の跡がくっきり残っていました。

雨上がりの靴で付いた跡です。

「前の席にいたのは、私です」

「背もたれに掛けていたコートです」

あの低い声は、お母さんの声でした。

私は館内で一度も振り返っていません。恋人が、跡とお母さんの顔を見比べました。

足が当たったと認め、お母さんは言い返せなくなりました

お母さんの笑顔が、すっと消えました。

「足が、少し当たっただけで…」

「あれが、丁寧なお願いですか?」

お母さんは口を閉じ、目を伏せました。ごめんなさい、と私に頭を下げ、クリーニング代を出させてほしいと小さく続けます。

母さん、丁寧にお願いしただけって言ったよね。恋人が低くつぶやくと、お母さんは息子の顔を見られませんでした。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ