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「また3人で飲もう、相変わらず写真うまいな」友人だと思ってコメントした私。翌朝、返信に固まった理由

  • 2026.10.8

友人だと思い込んだまま送ったコメント

50代の私は、夜になると居間のソファに座り、携帯電話で写真を投稿するサービスを眺めるのが日課です。

知り合いの投稿に短いコメントを返すのも、一日の終わりのちょっとした楽しみでした。

その夜、画面に夕焼けの川べりを撮った一枚が流れてきました。

投稿者の名前も写真の雰囲気も、学生時代からの飲み友だちによく似ています。

その友人とは、もう1人の仲間を含めた3人で、月に1度は飲みに行く間柄でした。

昔から景色の写真を撮るのがうまく、私はすっかり本人の投稿だと思い込んでいました。

そこで、仲間うちで使っているあだ名で呼びかけ、そのままコメントを書きました。

「また3人で飲もう、相変わらず写真うまいな」

さらに、先月の飲み会で友人が焼き鳥の串の数を最後まで数え間違えていたことまで思い出し、もう一言。

「例の串の件、まだ覚えてるからな」

送信すると、自分で書いた冗談がおかしくなって笑ってしまいました。

台所で片づけをしていた妻にも、つい声をかけます。

「あいつ、またいい写真撮ってるよ」

「はいはい。もう遅いんだから、早く寝てくださいね」

妻は手を止めずにそう返しました。

私は何の疑いもないまま携帯電話を置き、寝室へ向かいました。

翌朝届いた、妙にていねいな返信

翌朝、同じソファで携帯電話を開くと、昨夜のコメントに返信が届いていました。

友人なら、こちらの冗談にさらに冗談を重ねてくるはずです。

そう思いながら画面を開いた私は、最初の一文で手が止まりました。

「先月の集まりでは、たいへんお世話になりました」

続いて、もう一つ。

「温かいお言葉をいただき、恐縮しております。ぜひ、またご一緒させてください」

「……恐縮?」

思わず声が出ました。長い付き合いの友人が、私にそんな言葉を使うはずがありません。

そこで改めて投稿者の名前を確認すると、友人によく似ているものの、別の名前でした。

先月、仕事の集まりで一度だけ名刺を交換した取引先の人だったのです。

昨夜の自分のコメントを読み返しました。

親しい友人のつもりであだ名を使い、「また3人で飲もう」と誘い、最後には本人には何のことか分からない串の話まで書いています。

私は携帯電話を持ったまま固まりました。

隣でコーヒーを飲んでいた妻が、私の様子に気づきました。

「どうしたの?」

「……昨日コメントした人、あいつじゃなかった」

「え、別の人だったの?」

「取引先の人だった」

妻は少し黙ってから、画面を見ました。

「じゃあ、この『また3人で飲もう』って……」

「言わないで」

私はそれから30分かけて、お礼とおわびの返信を書きました。あだ名にも串にも触れず、ただひたすら丁寧な文章に直していくうちに、まるで仕事の書類を書いているような気分になりました。

そのあいだに、妻はコーヒーを2杯おかわりしていました。

それ以来、私はコメントを送る前に、名前と写真を3回確認するようにしています。

そんな私を見るたび、妻はコーヒーを飲みながら聞いてきます。

「今日は、何人で飲む約束?」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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