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「ママ、先に寝てたよ」ドラマを見るはずが3日連続で寝落ちした私。後日、夫が教えてくれた夜の光景

  • 2026.10.7

息子が眠ったら、ドラマを見るはずだった

4歳の息子を寝かしつけたあとの時間が、私のひそかな楽しみだった。

息子が眠ったら居間に戻り、録りためてあるドラマの続きを見る。

前日はちょうど、いちばん気になるところで終わっていた。

その夜も、寝室に並べた布団に息子と横になった。

私は隣で小さな背中を、とん、とんと軽くたたく。まくらもとの時計は8時40分を示していた。

「ママ、あしたもようちえん?」

「そうだよ。だから、もう寝ようね」

しばらくすると、息子の声がだんだん小さくなった。

もう少ししたら居間に戻ろう。ドラマの続き、どうなったんだろう。

まだ起きている。大丈夫、そう思っていたところまでは覚えている。

ところが次に目を開けると、カーテンのすきまから朝の光が差し込んでいた。

「……朝?」

私は布団の上で起き上がった。ドラマは1秒も見ていない。いつ眠ったのかさえ、まったく覚えていなかった。

「ママ、きのうは9時に先に寝てたよ」

朝、台所でみそ汁の鍋をかきまぜていると、パジャマ姿の息子が起きてきた。

食卓には、ゆうべ遅く帰ってきた夫も座っている。

息子は私のそばまで来ると、得意そうに胸を張った。

「ママ、きのうは9時に先に寝てたよ」

「えっ、ママが?」

思わず、おたまを持った手が止まった。

息子は最近、時計の数字が読めるようになったばかりだ。

「でも、ママが寝かしつけてたんだよ?」

「ちがうよ。ぼくがトントンしてあげたの。おふとんもかけてあげたよ」

食卓から、夫の笑い声が聞こえた。

「昨日、帰って寝室をのぞいたら、本当にこの子がきみの背中をトントンしてたよ」

「ほんとに?」

「うん。僕に気づいたら『しーっ』ってされた」

寝かしつけていたはずが、いつの間にか寝かしつけられていたらしい。

4日目には、最初から立場が逆だった

私はその夜こそドラマを見ると決めた。

ところが翌朝、また息子が言った。

「ママ、きのうも先に寝てたよ」

「また?」

その次の夜も結果は同じだった。こうして見られないままのドラマは、3回ぶんたまってしまった。

夫は「週末にまとめて見ればいいじゃない」と笑う。それでも私は、今日こそは寝ない、とまだあきらめていなかった。

そして4日目の夜。

布団に入ると、息子は私のほうへ体を向け、小さな手を背中にのせてきた。

「ママ、トントンしてあげるね」

「えっ、ちがうの。今日はママが」

言い終わる前に、とん、とん、と背中をたたくやさしい音が始まった。

その音を聞きながら、「今日は起きている」と思ったところまでは覚えている。

次に目を開けたときには、やっぱり朝だった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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