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「遅いんだよ、新人ならレジに出るな」支払い方法を3回変えた男性。だが、責任者が丁寧に対応した結果

  • 2026.10.7

何度も変わる支払い方法

夕方のスーパーは混んでいて、どのレジにも長い列ができていた。私は列に並んでいた。

先頭では、50代くらいの男性が会計をしている。対応していたのは、20代くらいの女性店員だった。

男性は腕時計を見てから千円札を出しかけ、途中で手を止めた。

「やっぱりカードで。ポイントつくだろ」

「かしこまりました」

店員が操作を変えると、男性は財布の中を見て、今度はポイントカードを取り出した。

「待って。たまってるポイント使える?全部使って」

「はい、確認します」

ところが、ポイントだけでは会計金額に足りなかったようだった。

男性は小さく舌打ちすると、「じゃあ現金でいい」と言った。

店員はそのたびに画面を操作していたが、私には手際が悪いようには見えなかった。それでも男性は、指先でレジ台をこつこつとたたき始めた。

後ろを見ると、いつの間にか列は通路まで延びていた。

再び会計を進めている途中、男性が突然声を荒らげた。

「遅いんだよ。新人ならレジに出るなよ」

「申し訳ございません」

店員は頭を下げ、操作を続けた。

「いつまでかかるんだよ」

店員の手がわずかに震えた。レジ横の呼び出しボタンを押す。

周りの客も気まずそうに黙っていた。

私には、時間がかかっている理由が店員の遅さではなく、支払い方法が何度も変わったことにあるように見えた。

それでも、その場で男性に声をかける勇気はなかった。

責任者が確認した三度の変更

しばらくすると、売り場の奥から50代くらいの女性の責任者が早足でやってきた。

責任者は店員の横に立ち、レジの状態を確認した。

「お待たせして申し訳ございません」

まず男性にそう伝えてから、店員に状況を確認していた。

その後、落ち着いた声で続けた。

「お支払い方法を、現金からカード、カードからポイント、そのあと現金へ変更されています。その都度、担当が確認しながら操作しております」

男性は顔をしかめた。

「だから何だよ。こっちは急いでるんだ」

責任者は声を荒らげなかった。

「お急ぎのところすいません、ただ、担当は手順どおり対応しています。操作が遅れているわけではございませんので、もう少々お待ちください」

その言葉に、男性は黙った。

ちらりと後ろを振り返り、通路まで続いている列を見る。それまでレジ台をたたいていた指も止まった。

男性は財布から千円札を出し、受け皿に置いた。

会計が終わると、レシートを受け取り、そのまま足早に出口へ向かっていった。

責任者は男性を見送ると、店員に小さな声で言った。

「大丈夫。手順どおりできていましたよ」

「……ありがとうございます」

店員は少しほっとしたように答えた。

列が進み、やがて私の番になった。

私は商品をかごから出しながら、さっき言えなかった言葉を店員に伝えた。

「さっき、ちゃんと早く対応されてましたよ」

店員は一瞬驚いたように顔を上げ、それから小さく笑った。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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