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「決まりは8時なんだから」と毎回注意する隣人。自治会長が見せた回覧の一行に、声が小さくなった理由

  • 2026.10.6

網の前で腕を組んだ隣の奥さん

夫と暮らすわが家の近くには、カラスよけの青い網がかかったゴミ置き場がある。

地区の決まりは「収集日の朝8時まで」に出すこと。

仕事に出るのが早い私は、いつも朝7時ごろに袋を置いてから駅へ向かっていた。

ある朝、袋を置いて網をかけ直していると、隣の家の奥さんが玄関から出てきた。

50代くらいの奥さんは、普段は8時ごろにゴミを出している人だった。

その日は手ぶらのままこちらへ来ると、私の袋を見て言った。

「ずいぶん早いのね」

「仕事が早いので、いつもこの時間なんです」

そう答えると、奥さんは少し不満そうな顔をした。

「でも、朝7時にゴミを出すのはあなたの家だけよ。みんなが早く出すようになったら困るでしょ」

「でも、朝8時までですよね?」

「8時に出す決まりなんだから」

その夜、念のため自治会から配られていた紙を読み直した。

しかし、書かれているのはやはり「収集日の朝8時まで」。

朝7時に出してはいけないとは書かれていなかった。

それでも奥さんは、その後もゴミ置き場で顔を合わせると、「今日は時間、大丈夫なの?」などと言うようになった。

説明しても話はかみ合わない。

隣同士で揉めたくなかった私は、しばらく8時近くまで待ってからゴミを出し、急いで駅へ向かうようになった。

決まりを破っているわけではないのに、どうしてこちらが合わせなければならないのだろう。

だんだん納得できなくなっていった。

自治会長が指さした「朝8時まで」の文字

そんな様子を見かねた夫が、自治会長に相談してくれた。

次の収集日の朝、私は久しぶりに7時ごろ家を出た。

ゴミ置き場のそばには、自治会の紙を持った70代くらいの女性の自治会長が立っていた。

私が袋を置くと、隣の玄関が開いた。奥さんは私を見るなり、自治会長にも聞こえる声で言った。

「ほら、またこんな早い時間に出してるでしょう?」

すると自治会長は、持っていた紙を開いた。

「確認なんですけど、決まりはここに書いてある通りなんですよ」

そう言って指さしたのは、「収集日の朝8時まで」という一行だった。

奥さんは紙に顔を近づけ、小さな声で読み上げた。

「朝8時…まで」

ちょうどそこへ、向かいの家の男性もゴミ袋を持って歩いてきた。やり取りが聞こえたのか、紙を見てから言った。

「うちも、このくらいの時間に出すことありますよ」

奥さんはしばらく黙ったあと、困ったように自治会長を見た。

「私、8時に出すものだと思ってたのよ…」

自治会長は責めることなく、「8時までなら大丈夫ですよ」とだけ答えた。

奥さんは「そう」と言って家へ戻っていった。

それ以来、奥さんからゴミ出しの時間について何か言われることはなくなった。私は今も朝7時ごろに袋を置き、網をきちんとかけ直してから駅へ向かっている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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