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「目覚まし3つかけたから大丈夫」出張前夜に動画を見た私。翌朝、すべて止まった時計を見て固まった

  • 2026.10.6
「目覚まし3つかけたから大丈夫」出張前夜に動画を見た私。翌朝、すべて止まった時計を見て固まった

大事な朝の前の晩、ベッドで決めたこと

入社2年目の春のことです。20代の私は、翌朝、先輩と2人で取引先へ向かう出張を控えていました。

朝7時の電車に乗るためには、6時40分には部屋を出なければなりません。

夜11時すぎ、準備を終えた私は、ひとり暮らしの部屋のベッドに寝ころびました。

枕もとには、6時、6時5分、6時10分に合わせた目覚まし時計を3つ並べてあります。

そのとき、手に持っていた携帯電話が鳴りました。先輩からでした。

「明日、遅れるなよ。資料も頼んだぞ」

「大丈夫です。目覚まし、3つかけてますから」

電話を切ったあと、なぜか目がさえてしまいました。

すぐ寝ればいいのに、少しだけ動画でも見れば気分が落ち着くような気がしたのです。

「明日は6時起き。寝る前に5分だけ」

そう自分に言い聞かせて、携帯電話で動画を1本だけ再生しました。

ところが、見終わると次の動画が始まります。

「これ短いし、もう1本だけ」

そう思って見ているうちに、次、その次と止まらなくなりました。

ふと画面の時刻を見ると、とっくに日付が変わり、1時間ほどたっています。

「まずい…」

あわてて携帯電話を置き、電気を消しました。枕もとの3つの時計を確認しながら、「まあ、3つあるし大丈夫だろう」と目を閉じました。

翌朝、3つの目覚ましは止まっていた

次に目を開けたとき、妙によく眠れた感じがしました。

ただ、カーテンのすき間から入る光が、いつもの6時ごろより明るく見えます。

嫌な予感がして時計を見ると、6時30分でした。

「えっ、うそだろ!」

部屋を出る時刻まで、あと10分しかありません。

枕もとを見ると、3つの目覚まし時計はすべて止まっていました。

この部屋には私しかいません。

自分で止めたとしか考えられないのに、その記憶がまったくありませんでした。

考えている暇はなく、急いで着替え、朝ごはんも食べずに、資料の入ったかばんをつかんで部屋を飛び出しました。

駅まで走りながら頭に浮かんだのは、昨夜の「5分だけ」という言葉です。

信用できなかったのは目覚ましではなく、自分の「5分だけ」のほうでした。

なんとか発車2分前にホームへ着くと、先輩が待っていました。汗だくの私を見るなり、少しあきれた顔をします。

「間に合ったな。……目覚まし、3つって言ってなかったか?」

「全部、自分で止めたみたいです。全然覚えてないんですけど」

そう答えると、先輩は吹き出しました。

それ以来、寝る前の携帯電話は、ベッドから手の届かない机の上に置いています。

そして、枕もとの目覚まし時計は3つから4つに増えました。

先日その話をすると、先輩が不思議そうに聞きました。

「携帯を離したなら、目覚ましは3つのままでいいんじゃないか?」

「いや、3つじゃ足りないって分かったので」

先輩はまた笑っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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