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「今週末どこか行かない?」にも「了解」だけ→1週間続いた彼の一言に冷めかけた私に届いた1枚の写真

  • 2026.10.5
ハウコレ

「ねえ、私と話すの面倒?」と送ったあと、既読はすぐについたのに返事は来ませんでした。テーブルのスマホを何度も確かめた末に届いたのは、言葉ではなく1枚の写真です。

「今週末どこか行かない?」と送ったメッセージに、返ってきたのは「了解」だけでした。行き先も、時間も、スタンプひとつもありません。付き合って1年になる彼からの返事は、それから何日も、この一言だけが続きました。

既読のあとに続く一言

最初の「了解」は、仕事中なのだろうと思って気にしませんでした。翌日、店に入った新作のワンピースを試着して写真を送ると、既読からしばらくして、また「了解」。感想のひとつもない返事を、休憩室のロッカーの前で何度も開き直しました。

「明日、仕事終わりに電話していい?」

これにも「了解」。返事が来るまでの間は、日ごとに長くなっていきました。閉店後の電車で通知を待ち、家に着いてもスマホを裏返して置くようになったのは、この頃からです。

地図アプリのピンを外した

週末に行くつもりで地図アプリにピン留めしていたカフェを、外しました。返事のないまま週末が近づいてくる予定を、そのまま残しておくのが落ち着かなかったからです。

電話も、結局かけませんでした。かけて「了解」と同じ温度の声を聞くくらいなら、聞かないほうがましだと思ったのです。

過去のやりとりを遡ると、少し前までは「疲れた」「明日は早い」と、短くても自分のことを書いてくれる人でした。その並びと今の画面を見比べているうちに、指が勝手に別れの文面を打ち始めていました。送信はせず、全部消しました。

「私と話すの面倒?」

代わりに送ったのは、たった1通です。

「ねえ、私と話すの面倒?」

既読は、これまでで一番早くつきました。それなのに返事だけが来ません。食事の支度をする気にもなれず、伏せて置いたスマホを、何度もひっくり返して確かめていました。

ようやく届いたのは、「ごめん、ちょっとだけ時間ちょうだい」。

そのあとに、写真が1枚。彼の手のひらの上で、目も開ききっていない灰色の子猫が、小さな口を開けている写真でした。

「この子を拾ってから、ミルクと獣医と買い出しで、頭が回ってなかった」

返事を打つ前に、写真を何度も拡大しました。彼の袖口に、白いしみが幾つもついています。1週間分の「了解」の間に何があったのか、その袖が少しだけ教えてくれているように見えました。

そして...

「名前、決めた?」と送ると、すぐに「まだ。一緒に考えてほしい」と返ってきました。冷めかけていた気持ちの置き場所を、あの手のひらの写真に持っていかれた気がします。

翌日、彼から「来られる?」と届いたメッセージに、今度は私が「了解」とだけ返しました。その下に、買ったばかりの子猫用ミルクの缶の写真を添えて。

(20代女性・アパレル販売)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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