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政令市20市の天ぷら油 固めず収集日に出せる相模原・岡山

  • 2026.10.4

揚げ物のあとの油を、固めずにペットボトルなどに入れたまま収集日に出せるのは、政令市20市のうち相模原市と岡山市だけでした。ほかの市の出し方を品目欄で読み比べ、ごみに出すときの書き方の違い、回収先を案内する17市の容器の指定、水に流さないよう書いた市の原文もまとめます。

使い終わった天ぷら油は、固めるか紙に吸わせて燃やす種類のごみへ、と覚えている人が多いかもしれません。ところが政令指定都市の中には、ペットボトルに入れた油を、ほかの資源と同じ収集日に出せる市が2つあります。相模原市と岡山市です。
この記事は、2026年10月4日に編集部が各市の公式サイトで、ごみの品目欄(分別辞典や冊子など)と、使用済み食用油の回収を案内するページを読み合わせた結果です。対象は家庭で使った植物性の食用油で、区分名と「」内は各市の表記を写しました。
数え方は次のとおりです。「収集日に出せる」は、市の収集で油を液体のまま容器に入れて出せること。「回収先の案内」は、市の公式サイトが回収場所(市の施設・協力店舗・市民団体・期間限定の実証を含む)を載せていることを指します。

相模原と岡山はペットボトルの油を収集 ほかの18市に液体のまま出す案内なし

●相模原市
「使用済食用油」は資源の1つで、週1回の収集日にごみ・資源集積場所へ出します。出し方は「回収する食用油は、植物性食用油のみ」「ラベルをはがしたペットボトル(なるべく500ミリリットル容器で)に入れ、ふたをしっかり閉めて出す。」「袋に入れずに出してください。」。「ラードなどの動物性油や市販の凝固剤で固めた油は、一般ごみへ」とも書かれています。
●岡山市
品目「てんぷら油」の区分は「資源化物」です。月2回、地区ごとに決められた日の朝8時まで(一部地域は7時30分まで)に、資源化物ステーションのオレンジコンテナへ出します。油をこして天かすなどを取り除き、冷ましてから、中身が見える容器に入れてキャップをしっかり閉めます。ガラスびんと、元の容器は使えません。市内3か所の資源回収所でも受け付けています。
ほかの18市では、収集日に油を液体のまま出す方法は案内されていませんでした。神戸市は品目「天ぷら油」に「液体のままごみで出すことはできません。」、さいたま市は「油(食用油)」に「※液体のものは、排出禁止」と書いています。

出典 weboo.link

ごみに出すなら 区分名と「固める・吸わせる」の書き方を確認

固めたり吸わせたりした植物性の油を、ごみの日に出す方法を書いていたのは18市です。区分名は市によって違います。
「燃やせるごみ」札幌/「家庭ごみ」仙台・北九州/「もえるごみ」さいたま・浜松/「可燃ごみ」千葉・静岡・名古屋・広島/「燃やすごみ」横浜・新潟・熊本/「普通ごみ」川崎・大阪/「一般ごみ」相模原/「生活ごみ」堺/「燃えるごみ」神戸・福岡
相模原市は植物性の油を資源で集め、市販の凝固剤で固めた油は一般ごみとしています。多くの市は「固める」と「紙や布に吸わせる」の両方を書いていますが、新潟市(「新聞紙などに浸してください」)、堺市(「紙や布にしみ込ませます。」)、広島市(「布や新聞紙などにしみ込ませて出す。」)の3市は、吸わせる方法だけを書いていました。名古屋市は固めた油も「紙に包んで」出すよう書いています。大阪市は普通ごみのページで、冷ました油を紙や布にしみ込ませる方法も挙げています。
量に触れていたのは千葉市と浜松市です。千葉市は回収の案内ページで、回収場所に出すのが難しいときは「固めるか、紙・布に染み込ませて少量ずつ可燃ごみとして出してください。」とし、浜松市は品目「食用油」の「少量」の欄を「もえるごみ」としています。
京都市は、品目「油(食用)」「てんぷら油」の分別方法を区役所・支所及び上京リサイクルステーションなどでの回収としています。燃やすごみに出す書き方は「ラードなどの動物性油は紙等に染み込ませて「燃やすごみ」へ」だけで、植物性の油をごみに出す案内は、確認したページにはありませんでした。

出典 weboo.link

回収場所に持ち込むなら 植物性の油だけ・容器の量は市で違う

回収先を案内していたのは、収集日に出せる2市を含めて17市です。回収するのは、どの市も植物性の油に限られます。バターやラードなどの動物性の油はどの市も対象外で、マーガリンやショートニングのような常温で固まる植物性の油を対象外と書いている市もあります。
回収場所は、市の施設、スーパーなどの協力店舗、地域の団体などさまざまです。数を書いていた市の例です。
◇札幌市:スーパーやホームセンター、区役所などの市有施設を含む市内約400カ所
◇浜松市:区役所や協働センター、消防署などの市の施設69か所
◇福岡市:41か所(公共施設11か所・小売店30か所。2026年7月に拡大)
◇広島市:スーパーマーケットと酒屋の22店舗
◇神戸市:実証期間(2024年10月1日~2027年3月31日)の回収18か所と、エコノバ2か所(2025年6月27日~2027年3月31日)
静岡市の回収は市民団体によるもので、市が回収団体の一覧を載せています。仙台市は市が案内する対象店舗での回収です。
回収先の案内を確認できなかったのは、さいたま市・新潟市・大阪市の3市です。大阪市の拠点回収のページに並ぶ品目に、食用油はありません。新潟市は、市が公開している分別表のデータの注意欄に「(植物性の油は拠点回収へ)」とありますが、回収場所を案内するページは見つかりませんでした。
持ち込むときの容器は、ペットボトルを指定する市が多く、量の目安まで書く市もあります(抜粋)。
◇札幌市:500ミリリットル前後のペットボトル(「大容器可」の拠点は500㎖~2ℓも)
◇相模原市:ラベルをはがしたペットボトル(なるべく500ミリリットル容器で)
◇広島市:ペットボトル方式の拠点は、ラベルを取ったペットボトル(基本500ml)
◇名古屋市:700ミリリットル以下のペットボトル
◇熊本市:ねじ込み式のペットボトル(2リットル以下)。プッシュ式は使わない
◇岡山市:中身が見える容器。ガラスびん・元の容器は不可
川崎市や浜松市のように、持ってきた油を回収用のタンクに移し、容器は持ち帰る方式の場所もあります。同じ市の中でも場所によって出し方が違うことがあるので、持ち込む前に回収場所の一覧で確かめましょう。

出典 weboo.link

流しに捨てない 水と自然発火について市のページにあった注意

確認したページ(品目欄・ごみの出し方・回収の案内)のうち、油を水に流すことに触れていたのは3市でした。
◇京都市:「下水には流さないようにお願いします。」(品目「油(食用)」の出し方のポイント)
◇さいたま市:「川を汚さないために、食品くず・残飯などは三角コーナーなどに回収し、てんぷら油などは紙等にしみ込ませるか、固めてもえるごみに出しましょう。」
◇広島市:「大さじ一杯(15ミリリットル)の廃食用油を生活排水に流すと、魚が住める環境に戻すためには、3000リットルのきれいな水が必要と言われています。」
下水道の担当部署のページまでは数えていないので、ほかの市が触れていないという意味ではありません。
大阪市は普通ごみの出し方のページで、紙や布に吸わせて出すときの注意として「紙や布にしみ込ませる場合は、自然発火を避けるため、水もしみ込ませ、油が漏れないよう袋を2重にするなどしてお出しください。」と書いています。同じページは「油と水は、ごみ収集車で圧縮した際に飛び出さない程度にしみ込ませてください。」とも添えています。紙や布で吸わせる方法を選ぶときは、住んでいる市の書き方とあわせて確かめておきましょう。

出典 weboo.link

よくある質問

賞味期限が切れた未開封の油も回収に出せる?

期限切れや未使用の油も受け付けると回収の案内に書いていたのは、札幌・千葉・川崎・静岡・浜松・堺・神戸・岡山・北九州・福岡の10市です。扱いには市ごとの決まりがあり、たとえば千葉市は未開封なら「そのままの容器で回収ボックスに入れる。」、福岡市は「びんに入った油は、未開封であっても、必ずペットボトルに移し替えて回収ボックスに入れてください。」としています。札幌市は、開封済みのものは賞味期限から5年を過ぎていないものとし、未開封なら5年を過ぎていても回収できると書いています。

ラードやバターを使い切れなかったときは?

今回の17市の回収は、どれも植物性の油が対象で、動物性の油は回収できません。京都市は「ラードなどの動物性油は紙等に染み込ませて「燃やすごみ」へ」、相模原市は「ラードなどの動物性油や市販の凝固剤で固めた油は、一般ごみへ」と書いています。ほかの市も、ごみに出すときは品目欄の書き方に沿って出します。

揚げ油を捨てる日の前に 自分の市で見ておきたい3つの欄

政令市20市を読み比べて、油の行き先は市ごとにかなり違うことがわかりました。捨てる前に、次の3つを見ておくと迷いません。
◇収集日に出せる市か(相模原市・岡山市の2市)。そうでなければ、ごみに出すときの区分名と「固める・吸わせる」の書き方
◇回収場所の有無と、容器の指定(ペットボトルの量・びん不可など)。案内があったのは17市
◇神戸市の回収のように期間の決まった実証もあるので、回収場所の一覧が最新か
品目欄と回収の案内は、編集部が2026年10月4日に各市の公式サイトで読んだときのものです。回収場所は増えたり休止したりするので、油をためて持ち込む前に、市のページで一覧を開き直してください。

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