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「お茶360本?何があったの?」職場の休憩室に積んだ大量のお茶。わざわざ職場まで持ってきたワケ

  • 2026.10.4
「お茶360本?何があったの?」職場の休憩室に積んだ大量のお茶。わざわざ職場まで持ってきたワケ

寝転がったまま押した注文ボタン

エレベーターのないマンションの3階で、私は1人で暮らしています。

ある夜、布団に寝転がって通信販売の安売りを見ていると、ペットボトルのお茶が1ケース24本入りで、かなり安くなっていました。

「3ケース買っておこう」

そう思って数量を入力し、そのまま注文。

重いものを玄関まで届けてもらえるのはありがたいし、いい買い物をしたつもりでした。

翌日の昼休みには、同僚にも得意げに話しました。

「お茶って、安いときにまとめて買ったほうが得だよ」

「でも、置く場所あるの?」

「3ケースくらいなら押し入れに入るよ」

同僚は「まあ、それなら」と笑っていました。

玄関前で見た「30」の数字

数日後の休みの日。昼前に呼び鈴が鳴り、ドアを開けると、40代くらいの配達員の男性が段ボールを2箱抱えて立っていました。

額には汗が浮かんでいます。

「お届け物です。お茶が30ケースあります」

一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

「えっ、3ケースですよね?」

配達員が伝票を見せてくれました。数量の欄には、間違いなく「30」とあります。

慌てて注文履歴を開くと、そこにも30ケースと表示されていました。

3ケースと入力したつもりが、注文時に間違えていたようです。もちろん、すでに取り消せる時期ではありません。

「…すみません。私の間違いです。全部受け取ります」

配達員は小さくうなずきました。

「玄関に置きますね。残りは下の車にあります」

その言葉で、ようやく事の大きさを実感しました。

配達員は階段を下りては上がり、何度も荷物を運びます。申し訳なくなった私はサンダルを履き、途中から一緒に運びました。

やがて玄関から部屋の奥まで段ボールが並び、布団を敷く場所だけが細く残りました。

最後の1箱を置いた配達員が、息を整えながら言いました。

「ありがとうございました」

「本当にすみません…」

私は冷えていないお茶を1本渡し、深く頭を下げました。

休憩室に積まれた360本のお茶

翌日から、私は30ケースのうち半分の15ケースを少しずつ車で職場へ運びました。

休憩室に積み、「ご自由にどうぞ」と紙を貼っていると、あの日の同僚が足を止めました。

「…お茶360本?何があったの?」

「3ケースのつもりが、30ケース頼んでた」

一瞬黙ったあと、同僚は吹き出しました。

「まとめ買いにも限度があるだろ」

周りにいた人たちにも事情が伝わり、休憩室は笑いに包まれました。

職場へ持っていった15ケースは約1か月でなくなりました。空になった箱の跡を見ながら、あの同僚が笑います。

「じゃあ、来月の分も30ケースお願いしていい?」

「もう絶対に頼まないよ」

あれ以来、通販で数量を入力したあとは、注文ボタンを押す前に必ずもう一度確認するようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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