1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今、撮ってるところなんですけど」子どもから目を離した夫婦。だが、いちご狩りで動画に残っていた光景

「今、撮ってるところなんですけど」子どもから目を離した夫婦。だが、いちご狩りで動画に残っていた光景

  • 2026.10.4

隣のレーンから入ってきた女の子

夫と小学2年生の息子と3人で、いちご狩りに出かけたときのことです。

受付で家族ごとにレーンが決められ、わが家は3番でした。

小さな子どもから目を離さないように、という注意も受けました。

隣の4番レーンには、若い夫婦と3歳くらいの女の子がいました。夫婦は携帯電話で写真や動画を撮り始め、お父さんがいちごを手にポーズをとっています。

そのうち女の子が、ひとりで私たちのレーンへ入ってきました。

息子が「最後に食べる」と残していた大きないちごを口に入れ、さらに次々と手を伸ばします。

まだ青い実まで引っぱり、足もとへ落としていました。

「すみません、お子さん、こちらに来ていますよ」

私が声をかけても、お母さんは撮影に気を取られている様子です。

「青いいちごまで取ってしまっていて…」

すると、お母さんはようやくこちらを見ました。

「子どものすることでしょ。いちごの1粒や2粒くらい…」

お父さんも「今、撮ってるところなんですけど」と困ったような顔をします。

その直後、女の子がレーンを飛び出し、ハウスの奥へ走っていきました。向かった先にはミツバチの巣箱があります。

撮っていた動画を見返すと

通路を見回っていた50代くらいの女性スタッフが気づき、巣箱の手前で女の子を止めました。

女の子を連れて戻ってくると、スタッフは夫婦に声をかけました。

「撮影の前に、お子さんから目を離さないようお願いします」

そして足もとに落ちたいくつもの青い実を見てから、続けました。

「先ほど動画を撮っていましたよね。もしかすると、お子さんの様子も映っているかもしれません」

お母さんが画面を戻すと、お父さんの後ろで女の子が3番レーンのいちごを何度も取り、青い実を落としている姿が映っていました。

お母さんは画面を見つめたまま黙り込みます。

スタッフは責める口調ではなく、「1粒や2粒ではなかったようですね。危ない場所もありますから、撮影するときもお子さんと一緒にお願いします」と伝えました。

お母さんは携帯電話をしまい、スタッフから女の子の手を受け取りました。

息子は少し残念そうでしたが、それ以上何も言いませんでした。足もとに残った青いいちごを見ながら、子どもから目を離さないことの大切さを、改めて感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ