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フィル・コリンズ、ポール・マッカートニーと20年越しの和解

  • 2026.10.4

ジェネシスのドラマー兼ボーカルとして知られ、ソロでも活躍してきたフィル・コリンズが、ビートルズのポール・マッカートニーとの約20年にわたる確執に区切りがついたことを明かした。ただ、ほぼ同じ時期には、確執の再燃をにおわせるような発言も報じられていた。(フロントロウ編集部)

きっかけは、宮殿で頼んだ「サイン」

ふたりの間にしこりが生まれたのは2002年。バッキンガム宮殿で開かれたエリザベス女王の在位50周年を記念する「パーティー・アット・ザ・パレス」のリハーサルでのことだった。

英国時間10月2日に公開された『Piers Morgan Uncensored』のインタビューで、フィルは当時を回想。ビートルズの大ファンだった彼は、ハンター・デイヴィスによる評伝『The Beatles』の初版本を持参し、ポールにサインを頼んだ。ポールはサインに応じたが、その際、当時の妻ヘザー・ミルズに向かって「この小さなフィルくんは、ビートルズの大ファンなんだってさ」と言ったという。

フィルはその瞬間、心の中で相手をののしったと告白。「たぶん、彼が意図した以上に大きく受け取ってしまった」と認めつつ、このエピソードを2016年の回顧録のプロモーション時に英紙のインタビューで明かした。その後、ポールは関係を修復しようとメールを送ったが、フィルは返信しなかったという。

「ずっと気にしていたんだと思う」

転機が訪れたのは今年。フィルが慈善団体キングス・トラストのためにチャリティオークションを企画し、ミュージシャン仲間に記念品の提供を呼びかけていたところ、ポールから電話がかかってきた。

電話口でポールは「ところで、あれはいったい何だったの?」と切り出したという。フィルが「言わなければよかった。本当にそう思っている」と答えると、ポールは「僕らはうまくいっていると思っていたのに」と返した。フィルは謝罪し、ふたりは和解したそうだ。

フィルは「これが彼をずっと悩ませていたんだと思う。誰だって好かれたいものだし、彼はほかの人より少しそうなのかもしれない。その気持ちはわかる」と話している。

直前には“再燃”をにおわせる発言も

ただ、ほぼ同じタイミングで、ファンを戸惑わせる発言も報じられていた。英NMEによると、フィルはロンドンで行なわれた、1981年のソロデビュー作『Face Value』の45周年を記念するトークイベントで、ビートルズのドキュメンタリー『ザ・ビートルズ・アンソロジー』に触れた。

1995年に放送されたオリジナル版には、ジョージ・ハリスンがフィルによる「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のカバーに言及する場面があり、フィルにとっては何よりの誇りだった。ところが最近見直したところ、その場面がなくなっていたという。フィルは「わからないけど、ポールが気に入らなかったのかもね」と冗談めかして語った。ポールはこの発言に反応していない。

フィルは近年、健康上の問題に悩まされてきた。2024年にはアルコール依存をめぐって深刻な状況に陥り、娘リリー・コリンズとの再会について語っていたばかり。その後、飲酒をやめたことも明かしている。長年抱えてきたポールとのわだかまりを解消できたことは、フィルにとって大きな意味を持っていたのかもしれない。

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