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「おい、戻すの?」ホテルの朝食で料理を大皿に戻した2人組。だが、お店側の正論とは

  • 2026.10.5

大皿に料理を戻す2人組

旅行で泊まったホテルの、朝食バイキングでのことです。料理を取り終えた私は、温かい料理が並ぶ台の近くの席に座りました。

台の上には、から揚げやエビフライの大皿が並んでいます。その向こうには厨房の入口があります。

しばらくすると、20代くらいの男性2人組が料理台の前に戻ってきました。2人の皿には、すでにたくさんの料理が載っています。

すると、そのうちの1人が自分の皿からから揚げをトングでつまみ、元の大皿へ戻したのです。

連れの男性が、驚いたように小声で言いました。

「おい、戻すの?」

男性は気にする様子もなく笑います。

「から揚げ3個くらい、バレないって」

「…まあ、誰も見てないか」

今度は連れの男性まで、自分の皿からエビフライを大皿へ戻しました。

それだけではありません。2人は別の料理を取ったあとにも、食べきれないと思ったのか料理台へ戻り、同じようなことを3回、4回と繰り返したのです。

後ろに並んでいた子ども連れの母親が、大皿の前で手を止めました。

「ママ、から揚げは?」

「うーん……今日はやめておこうか」

その声が聞こえたのか、2人組の1人が振り返りました。

「え?別に普通に食べられますよ」

母親は何も返さず、子どもを連れて別の料理のほうへ移動していきました。

私も、自分の皿のから揚げを見て箸が止まりました。目の前であんな光景を見てしまうと、なんとなく食べる気になれません。

注意したほうがいいとは思いましたが、知らない男性2人に声をかけるのが怖く、私は黙っていました。

料理長が下げた2枚の大皿

そのときです。厨房の入口にいた料理長らしき人が、料理台の前へ出てきました。

2人組の正面まで来ると、から揚げとエビフライの大皿を、両手で1枚ずつ持ち上げます。

「こちらは一度お客様のお皿に取られた料理が戻されていますので、すべて下げます。新しいものをすぐにお持ちします」

近くにいた客たちが、一斉に料理台へ目を向けました。

トングを持っていた2人も、その場で動きを止めます。

料理長は声を荒らげることなく、2人に続けました。

「一度お皿に取ったお料理は、大皿には戻さないようお願いいたします。ほかのお客様も召し上がるものですので」

2人は気まずそうに顔を見合わせましたが、言い返すことはなく、料理の載った皿を持って席へ戻っていきました。

隣の席の女性が、その後ろ姿を見ながら小さくつぶやきました。

「バレバレだったね」

料理長は大皿を厨房へ運ぶ途中、私の席の前で足を止めました。私がから揚げを残したままにしていることに気づいたようです。

「気になるようでしたら、新しいお料理が出てから取り直してくださいね」

私はほっとして、うなずきました。

まもなく、湯気の立つ新しいから揚げとエビフライが料理台に並びました。

先ほどの母親も戻ってきて、子どもの皿にから揚げを取り分けます。

「やった!」

うれしそうな子どもの声を聞きながら、私もようやく安心して朝食を続けることができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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