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アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術

  • 2026.10.4

鈴木愛と渋野日向子は、女子ツアー界トップクラスのパット巧者としても知られる。

そんなふたりをツアー会場で間近で見ている大西翔太は「ストロークのタイプはまったく違いますが、それぞれのよさはアマチュアでもマネできて、必ずパット上達に役立つでしょう」と言う。そのポイントを解説・レッスンする。

【女子ツアーの2大パット名人】渋野日向子

渋野日向子は「体幹のネジれ」を使ってストローク

腕しか動いていないように見えるが、腕を固定して体幹の小さな捻転をしっかり使っている

【女子ツアーの2大パット名人】鈴木愛

鈴木愛はボールを「真っすぐ押す」イメージ

フェース面を真っすぐ出して、ボールにオーバースピンをかけるようにストロークしている

フェースをカップに向けて真っすぐ出す!

アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術
押し込むような大きなフォローで転がりのいい伸びる球を打つ

直進性の高いパターの性能を最大限に引き出す

鈴木愛選手のパットの特徴はストロークの振幅が大きく、フェース面でボールを真っすぐ押し込むようにヒットしていること。下半身がまったく動かず、体の軸をしっかりと固定しているから、ストレートに正確に振れるのです。

高い直進性の機能を持つマレット型のパターに替えてから復調しましたが、パターとマッチしたストロークです。テークバックが小さくて、フォローが大きい打ち方はインパクトでパンチが入りやすく、タッチが合いにくくなります。

鈴木選手のようにフォローと同じくらいテークバックも大きめにとって等速で振る。始動の前にフォワードプレスを取り入れて、テークバックをスムーズにし、リズムを整えている点も参考にするといいでしょう。

鈴木選手が実践しているノーテークバック練習や、1メートルを確実に入れる練習もマネると、パットの方向性が安定してきます。

両足を踏ん張っておく

両足の裏で地面をつかむ感覚をもつ。体を押されてもビクともしない構えをつくろう

フェースを真っすぐ出す

低重心のアドレスなら下半身が安定しやすい。ストローク中に下半身が動かないのでヘッドの軌道がブレない

下半身が安定しないと頭がカップ側に流れやすくなるため、ストローク軌道がブレてしまう

ノーテークバックで転がす

アドレスからテークバックをとらないで、フォローだけで転がすのは鈴木愛の定番の練習法。ボールを真っすぐ押す感覚がつかめる

1メートルを入れる練習

鈴木愛は1メートルのストレートラインを選び、真っすぐ打つ地道な練習も欠かさない。片手ストロークで打つことも多い

腕や手をいっさい使わずお腹の捻転でストローク!

アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術
フォローは小さめでもお腹のネジれを使っているからスムーズに転がる

パターのグリップがお腹についているイメージ

以前はマレット型のパターを使っていた渋野日向子選手ですが、ピン型のパターに替えてからパットの技術がレベルアップしました。ショットの感覚で打ちやすいピン型がうまくマッチしたのでしょう。

鈴木愛選手と比べてストローク幅が小さめですが、ボールの転がりがよく、球が伸びるのが特徴です。これは腕や手を使わず、お腹の捻転だけでストロークすることで、ぶ厚いインパクトをつくつているから。

グリップをお腹の前で固定し、お腹を左右にネジるイメージです。ストローク中に、手首をこねてしまいやすい人は参考にしてください。

渋野選手は師匠の青木翔コーチに頭を押さえてもらい、パットの練習をすることがよくあります。頭が動かなければ、お腹のネジれを体感しやすいからです。壁に頭をつけて素振りを繰り返す練習も効果的。

腕や手を使わず、お腹のネジれだけでストロークをする感覚を養いましょう。

フォローでのお腹のネジれ感覚はショットにも共通している

お腹を捻転させずに手先の動きでストロークすると、手首が折れてフェースの向きが変わりやすい

お腹とグリップが連動

グリップエンドとおヘソが連結する感覚

頭を固定すればお腹がネジれる

アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術
お腹のネジれを感じよう

頭を止めておくと、お腹の捻転でストロークする感覚がつかめる。とくにフォローでお腹に張りを感じるのが大切なポイント

頭を壁につけてストローク練習

アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術
頭が動かないと軌道が安定

頭を固定してストロークする感覚をマスターするには、壁に頭をつけて素振りを繰り返すと効果的

しっかり「決め打ち」してカップに必ず届かせる

フェースの管理が抜群にうまいからカップイン率が高い

鈴木愛選手も渋野日向子選手も攻めのパットが信条で、カップの手前にショートすることを嫌います。ストロークのタイプは異なっていても「グリーン上のスナイパー」という表現がぴったりくるほど。

ボールがカップに届くまで目線を絶対に切りませんし、フィニッシュの体勢も最後までキープしています。ボールをどこに打ち出すかの決め打ちが、ふたりともしっかりできているところをマネるといいでしょう。

もうひとつの共通点は、フェース面の管理能力が高いこと。これは豊富な練習量の賜物といえます。鈴木選手のストローク軌道は真っすぐのイメージで、渋野選手は緩やかな曲線のイメージという違いはありますが、スクエアフェースでインパクトしているのは一緒。

パットの場合、ボールの転がる方向は9割以上フェースの向きで決まります。軌道も大事ですが、フェースの向きがそれ以上に重要なのです。

グリーン上の狙撃手のごとく、カップまで必ず届かせる意識をもってストロークしよう

カップから目を離さない「スナイパー目線」をキープする。打った後もフィニッシュの体勢を絶対に崩さない

打った後に体勢を崩したり、目線が変わったりすると打点がズレてショートしやすい

鈴木選手のストロークイメージ

フェースの開閉を極力抑えて、ストレートな軌道に乗せてフェース面を真っすぐにキープして振るイメージ

渋野選手のストロークイメージ

実際はこれほどではないが、フェース面の開閉を使って緩やかなイン・トゥ・インの軌道を描くイメージで振る

これが決め打ちのコツ

鈴木愛選手も渋野日向子選手もカップからその奥まで届くタッチで打つことが多い。目安としては、カップ50センチ奥に止まるくらいのタッチだ

パットの技術を磨くならブレード型を使おう

アマチュアでもすぐにマネできる!女子プロが実践するパッティング上達術
ピン型で技術を磨いてからマレットにすると、マレット型がもつ機能をフルに生かすことができる。練習はピン型、本番はマレット型という使い分けもアリ。マレット型でもピン型と同じトゥ・ヒールバランスのパター(写真中)を使うという手もある

トゥ側に重心があるピン型のパターは、自分でストロークの軌道をつくる必要があるのに対して、トゥとヒールが等重心のフェースバランスのマレット型はパターがストローク軌道をつくってくれます。

ただし、技術が備わっていない人はマレット型がもつ機能を生かせないケースが多い。どちらがいいかは好みですが、パットの技術をしっかり磨きたいなら、まずはピン型で正しい軌道やフェース向きを身につけることをオススメします。

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習してみてください。

鈴木愛
●すずき・あい/1994年生まれ、徳島県出身。155cm。19年はツアー7勝をあげて賞金ランク1位。平均パット数部門も1位。セールスフォース所属。

渋野日向子
●しぶの・ひなこ/1988年生まれ、岡山県出身。167cm。2019年は全英女子オープンで優勝など大活躍。賞金ランク、平均パット数ともに2位。サントリー所属。

解説・レッスン=大西翔太
●おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロとなり、JPGA公認A級の資格を取得。ジュニアゴルファーの指導の一方、青木瀬令奈のコーチもつとめる。

構成=三代 崇
写真=村上悦子、Getty images
協力=船橋カントリークラブ

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