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「見れば分かるだろ、店員なら察しろ」無言でカードを振った男性。だが、支払い方法が違った結果

  • 2026.10.4
「見れば分かるだろ、店員なら察しろ」無言でカードを振った男性。だが、支払い方法が違った結果

黙ったままカードを振る男性

学生だったころ、僕は夜のコンビニでレジのアルバイトをしていました。

ある晩、40代くらいの男性が弁当と缶コーヒーをレジ台に置きました。うしろには3人の客が並んでいました。

「お支払い方法は、クレジットですか、電子マネーですか」

男性は何も答えず、カードを1枚、僕の目の前でひらひらと振りました。

クレジットにも電子マネーにも使える種類のカードだったため、見ただけではどちらで払いたいのか分かりません。

「すみません。どちらでお支払いになりますか」

男性はこちらを見ようともせず、またカードを振ります。

うしろに並ぶ客の一人が、ちらりと腕時計を見ました。

僕はもう一度、「クレジットと電子マネー、どちらでしょうか」と尋ねました。

それでも返事はありません。

僕は迷った末、「クレジットでよろしいですね」と声をかけ、クレジットの画面を押しました。

すると男性はカードを読み取り機に当てたあと、画面を見るなり顔色を変えました。

「おい、なんでクレジットなんだよ。電子マネーだろ。やり直せよ」

「何度かお支払い方法を伺ったのですが…」

僕が答えると、男性はレジ台を手のひらでばんとたたきました。弁当の箱が小さく跳ねます。

「見れば分かるだろ、店員なら察しろ」

突然の大声に、僕の手は震えていました。うしろの客たちも困ったように顔を見合わせています。

3回の確認を聞いていた客

騒ぎを聞いて、奥で検品をしていた店長がやってきて、僕の隣に立ちました。

男性は「カードを見せたのに勝手にクレジットにされた」と店長にまくしたてます。

店長は最後まで話を聞いてから、落ち着いた声で答えました。

「申し訳ありません、当店では、お支払い方法を確認してから操作しています」

すると、うしろに並んでいた背広姿の客が口を開きました。

「聞いてましたよ。3回も」

男性は何か言い返そうとしましたが、そのまま黙りました。

店長はそれ以上責めることなく、「では、取り消して電子マネーに変更しますね」とレジを操作しました。

男性がむっとした顔のままカードを当てると、読み取り機が短く鳴り、画面には残高不足の表示が出ました。

店長が確認します。

「チャージされますか。それとも、クレジットに戻しますか」

男性はしばらく画面を見つめたあと、小さな声で答えました。

「…クレジットで」

会計を終えると、男性は袋をつかみ、早足で店を出ていきました。

自動ドアが閉まったあと、店長は僕にだけ聞こえる声で言いました。

「確認したなら、大丈夫だよ」

震えていた手から、ようやく少し力が抜けました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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