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「私に聞けば、だいたい分かるわよ」転校した同級生のうわさを語るママ友。だが、私が初めて明かした事実で空気が一変

  • 2026.10.4

夜の食事会で始まった、高校時代の話

子どもが幼稚園のころから付き合いのあるママ友5人で、夜に食事へ行ったときのことです。

居酒屋の個室で、私の向かいには、いつも集まりを仕切っているママ友が座っていました。

毎年すすんで役員を引き受けることもあり、かげでは「ボスママ」と呼ばれている人です。

ほかの3人は、私たちの両側に分かれて座っていました。

実は、彼女と私は同じ高校の同級生です。ただし同じクラスになったことはなく、お互いに顔を知っている程度でした。

その夜、話題が高校時代のことになりました。

「そういえば、うちの学年に途中で転校した子がいたのよ」

彼女が口にした相手が誰なのか、私はすぐに分かりました。

けれど何も言わず、枝豆に手を伸ばしながら聞いていました。

すると彼女は、向かいにいる私を見て言いました。

「あなたは知らないでしょ。私、1年同じクラスだったの」

「うん。私は別のクラスだったからね」

「あの子、いろいろ大変だったのよ。私も近くで見てたから」

まるで自分がいちばん事情を知っているかのような口ぶりに、私は少し引っかかりました。

黙っていた私が、グラスを置いた

「へえ、そんなことがあったんだ」

隣にいたママ友が反応すると、彼女はさらに話を続けました。

やがて転校した理由についても、「たぶんこうだったと思う」と想像を交えて話し始めます。

聞いているうちに、グラスを持つ私の手に少し力が入りました。

その同級生は、私と同じ部活で親しくしていた相手で、今でもいちばん仲のいい友達だったからです。

「同じクラスだったんだもの。私に聞けば、だいたい分かるわよ」

そこで私はグラスを置きました。

「その子、私と同じ部活だったんだ。今もいちばん仲のいい友達だよ」

彼女の表情が止まりました。

私は続けました。

「だから知ってることはあるけど、本人がいないところで話すことじゃないと思って、黙ってた」

「…そうなんだ」

さっきまでの勢いはなくなり、彼女は自分のグラスに目を落としました。ほかの3人も何となく黙っています。

すると私の隣にいたママ友が、取り皿を配りながら口を開きました。

「そういえばさ、来月の遠足どうする?」

その一言で話題が変わり、しばらくすると、いつものおしゃべりに戻っていました。

帰り道、いちばん年下のママ友が私の横に並び、小さな声で言いました。

「さっきの、ちょっとすっとした」

それ以降、彼女は少なくとも私の前では、その場にいない人の昔話をほとんどしなくなりました。

次の食事会で高校の話になりかけたときも、彼女は私のほうをちらりと見たあと、メニューを開きました。

「……デザート、何にする?」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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