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ヤマザキマリの幅広い創作活動を紹介しながら、地球サイズの世界観と人生観に迫る

  • 2026.10.4

世田谷文学館 2階展示室で「ヤマザキマリの世界 今この瞬間を生きる―Carpe Diem―」が開催される。

激動の旅路が育んだヤマザキマリの表現と思想

映画化もされた代表作『テルマエ・ロマエ』、『オリンピア・キュクロス』などの漫画作品から、自伝的エッセイにいたるまで、多岐にわたる創作活動を続けるヤマザキマリさん。14歳でヨーロッパを一人旅、17歳でイタリアへ留学、油絵と美術史を学び、約10年イタリアで過ごす。1995年に日本へ帰国するも、その後イタリア人の比較文学研究者との結婚を機にエジプト、シリア、ポルトガル、アメリカで暮らす。自らを「筋金入りの遊牧民型」と称し、自分の地図は地球サイズであると語る彼女。作品には、波乱に満ちた半生で得た、様々な出会いや濃密な体験が息づいている。

本展は、彼女の漫画作品やイラストワークと文筆、そして油彩画など、幅広い創作活動を紹介しながら、世界も時空も軽々と飛び越えるヤマザキマリの、地球サイズの世界観と人生観に迫る内容だ。代表作『テルマエ・ロマエ』シリーズや共著『プリニウス』、『Palmyre au musée 〜美術館のパルミラ〜』などの漫画作品画のほか、JALグループ機内誌『SKYWARD』連載「ヤマザキマリの世界逍遥録」、「扉の向う側」などエッセイの挿絵、また山下達郎や立川志の輔の肖像画など、画家としての作品も登場する。

イタリアでの美術・美術史をベースに、異文化を軽やかに横断する独自の世界観と、激動の半生をもユーモアに変える底抜けに明るいキャラクター。その人柄が滲み出る作品や言葉からは、不確実な時代をタフに生き抜く心構えや、人生を謳歌するための痛快な哲学も学べそうだ。

information

ヤマザキマリの世界 今この瞬間を生きる―Carpe Diem―
「ヤマザキマリの世界 今この瞬間を生きる―Carpe Diem―」

世田谷文学館 2階展示室 東京都世田谷区南烏山1-10-10 10月3日(土)~2027年2月7日(日) 10時~18時(11/6は~20時。入館は閉館の30分前まで) 月曜(祝日の場合は開館し、翌平日休)、12/28~1/4休 一般1500円ほか TEL. 03-5374-9111

エッセイカット《フランス・アングレーム》(『ヤマザキマリの世界逍遥録』)Ⓒヤマザキマリ

文・山田貴美子

anan 2513号(2026年9月30日発売)より

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