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「財布出すの面倒だから、あとで払うよ」と言い続けた夫。だが、1年分の合計8万4千円を見せた瞬間

  • 2026.10.3

何度聞いても来なかった「あとで」

夫と出かけると、会計はたいてい私が先に済ませていました。休日の昼ごはんでも、帰りに寄った店での日用品の買い物でも、レジに立つと夫は決まって私に言います。

「財布出すの面倒だから、あとで払うよ」

「じゃあ、とりあえず出しておくね」

ところが、その「あとで」が来ることはありませんでした。

1回は2千円、3千円ほどです。家に帰るころには夫も忘れているようで、私もそのたびに「返して」と言うのは細かい気がして、何も言わずにいました。

けれど、同じことが月に何度も続きます。

ある日の帰り道、私は携帯電話のメモを開き、その日に夫が「あとで払う」と言った分の日付、店の種類、金額を1行だけ入力しました。

隣を歩いていた夫が画面をのぞき込みます。

「何書いてるの?」

「今日払った分。忘れないように」

「へえ、まめだな」

夫はそれ以上気にする様子もなく、また前を向きました。

それから私は、同じように立て替えるたび、その金額だけをメモしていきました。

そして1年後。上から順に合計すると、金額は8万円を超えていました。

8万4千円を見た夫の表情

次の日の夕食後、私は向かいに座る夫に切り出しました。

「ねえ。外で私が立て替えた分、まだ一度ももらってないよ」

夫は少し驚いた顔をしました。

「え?そんなにあったっけ。昼ごはん1回分とかじゃないの?」

私は携帯電話を食卓に置き、画面を夫のほうへ向けました。

そこには、日付と店の種類、金額が1年分並んでいます。

「合計、8万4千円。全部、あとで払うって言ってた分」

「……8万4千円?」

夫は画面を受け取り、上からゆっくり確認していきました。定食屋、薬局、ホームセンター。いちばん下の合計まで来ると、さっきまでの笑顔が消えました。

「……俺、こんなに払ってもらってたのか」

しばらく画面を見たあと、夫は席を立ち、かばんから財布を持ってきました。

「今あるのは2万8千円。これ先に返す。残りは明日おろしてくる」

「うん。待ってる」

翌日の夜、夫は残りのお金を入れた封筒を食卓に置きました。表には夫の字で「遅くなってごめん」と書かれていました。

私はメモのいちばん下に、受け取った日付を1行だけ足し、そこで記録を終えました。

その週末、昼ごはんを食べた店のレジに立つと、夫が私より先に財布を取り出しました。

「今日は俺が出すよ。ちゃんと財布出すから」

そう言ってお釣りの小銭まで財布にしまう夫を見て、私は思わず笑ってしまいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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