1. トップ
  2. エピソード
  3. 「どけよ、客がどう座ろうと自由だろ」カフェのソファに裸足で寝転んだ男性。だが、店長が静かに返した正論

「どけよ、客がどう座ろうと自由だろ」カフェのソファに裸足で寝転んだ男性。だが、店長が静かに返した正論

  • 2026.10.3
「どけよ、客がどう座ろうと自由だろ」カフェのソファに裸足で寝転んだ男性。だが、店長が静かに返した正論

4人席のソファで靴を脱いだ男性

午前中のカフェで、私は壁ぎわのソファ席に座り、手帳を開いていました。

昼が近づくにつれ、店内の席は少しずつ埋まっていきます。

2つ隣には、4人が座れる広いソファ席があり、40代くらいの男性が1人でコーヒーを飲んでいました。

そのときは特に気にせず、私は手帳に目を戻しました。

しばらくして顔を上げると、男性は靴を脱ぎ、裸足のままソファの上であぐらをかいていました。

思わず二度見すると、隣の席にいた女性客も手を止めています。

さらに時間がたつと、男性はひじ掛けに頭をのせ、そのままソファに寝転びました。

そのころ、入口ではベビーカーを押した母親と小さな男の子が、空席を待っていました。すると、若い女性の店員が男性の席まで歩いていきます。

「お客様、すみません。ソファでは横にならず、お座りいただけますか」

男性は寝転んだまま、店員のほうへ顔を向けました。

「ちょっと休んでるだけだよ」

「申し訳ありません。靴も履いていただけますでしょうか」

すると男性は面倒そうに手を振りました。

「コーヒー代は払ってるだろ」

店員がもう一度声をかけようとすると、男性は声を荒らげました。

「どけよ、客がどう座ろうと自由だろ」

店長が静かに伝えたこと

周囲の話し声が一瞬止まりました。

カウンターの奥から40代くらいの男性の店長が出てきて、店員の横に立ちます。男性が店長を見上げると、店長は静かな声で言いました。

「お客様、店内では靴を脱いで横になるご利用はお断りしています」

男性は何も言わず、店長を見ています。

店長は続けて、入口で待っている親子のほうへ手を向けました。

「ただいまお席をお待ちのお客様もいらっしゃいます。よろしければ、1名様用のお席へご案内します」

男性は入口の親子を見て、それから店内を見回しました。隣の女性客も、奥の席の年配の夫婦も、こちらを気にしている様子でした。

しばらく黙ったあと、男性は体を起こして靴を履きました。

ただ、店長が示した1人用の席には向かわず、カップを返却口へ置くと、そのまま出口へ歩いていきました。

ドアが閉まると、隣の女性客が小さく息をつきました。

店長はソファとテーブルを拭き、入口で待っていた親子のところへ向かいます。

「お待たせしました。こちらへどうぞ」

「ありがとうございます」

母親はそう答え、男の子と一緒に席へ向かいました。

カウンターへ戻る途中、店長は先ほどの店員に声をかけました。

「声をかけてくれてありがとう」

店員は、ほっとしたようにうなずきました。

男性が1人で広い席に座っていたことよりも、気になったのは周囲が使うソファで靴を脱ぎ、そのまま横になっていたことでした。強い言葉で言い返すのではなく、店の利用方法を静かに伝えた店長の対応が印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ