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「もらい物だからレシートはないわよ」鍋の交換を求めた女性。だが、店長が示した正論

  • 2026.10.2

レジ台に置かれた、もらい物の鍋

キッチン用品と雑貨の店で、私はレジを担当していました。

平日の午後、店長は奥の棚で食器を並べていて、レジにいたのは私ひとりでした。

そこへ40代くらいの女性が早足で入ってきました。

まっすぐレジまで来ると、抱えていた箱を台の上に置きます。中に入っていたのは、店でも扱っている片手鍋でした。

「これ、もらい物なんだけど、同じのを持ってるの。別のものに交換して」

突然の申し出に戸惑いながら、私は確認しました。

「レシートか、購入されたことが分かるものはございますか?」

女性はすぐに首を振りました。

「もらったものなんだから、そんなのないわよ」

商品自体は見覚えがありました。

しかし、この店で購入されたものなのか、いつ買われたものなのかまでは分かりません。

「申し訳ありません。私では判断できないので、店長に確認しますね」

そう伝えると、女性は少し不満そうな表情を浮かべました。

「同じものをここで売ってるんでしょ?だったら交換できるんじゃないの?」

私は返事をせず、売り場にいた店長を呼びました。

同じ商品でも、確認できないことがある

店長は箱を開け、鍋と品番を確認しました。

「こちらの商品は、確かに当店でも扱っています」

その言葉を聞いた女性は、ほっとしたように箱を店長のほうへ押しました。

「じゃあ、交換してもらえるのね」

しかし、店長は静かに首を横に振りました。

「申し訳ありません。当店の商品と同じものではありますが、こちらで購入されたことが確認できないため、交換はお受けできないんです」

「でも、同じ商品なんでしょう?」

「はい。ただ、購入履歴が確認できない商品までお受けしてしまうと、当店で販売したものかどうか判断できませんので」

店長はそう言って、レジ横にある返品・交換についての案内を示しました。

女性はしばらくその札を見ていましたが、納得しきれない様子で言いました。

「せっかく持ってきたのに…」

「お手数をおかけして申し訳ありません」

店長がもう一度頭を下げると、女性は小さくため息をつき、鍋の箱を抱え直しました。

「分かったわ」

そう言って、そのまま店を出ていきました。

女性が帰ったあと、店長が私のほうを見ました。

「こういうときは、自分で判断せずに呼んでくれれば大丈夫だからね」

私は「はい」と答えました。

同じ商品が店頭に並んでいるからといって、その場ですぐ交換できるとは限りません。女性にとっても意外だったのだと思いますが、店側にも確認しなければならないことがあるのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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