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「レジ袋と身長はお持ちですか」疲れ切った夕方。レジで言い間違えた私を救った男性客のひと言

  • 2026.10.2

夕方のレジに並んだ5人

スーパーのレジでパートを始めて、もうすぐ3年になります。

その日は朝から品出しとレジを行ったり来たりで、夕方にはすっかり足が重くなっていました。

混雑する時間になると、私のレジにも5人ほどの列ができました。仕事帰りの人や子ども連れのお母さんなどが並び、いつもの夕方と変わらない光景です。

レジに立っていると、同じ言葉を一日に何度も繰り返します。そのときも、頭の中ではいつも通りこう言うつもりでした。

「レジ袋とポイントカードはお持ちですか」

先頭にいたのは60代くらいの男性でした。私はかごを受け取り、商品を通しながら口を開きました。

ところが、出てきたのはまったく違う言葉でした。

「レジ袋と身長はお持ちですか」

言った瞬間、「え?」と自分でも固まりました。

ポイントカードと言ったつもりなのに、なぜか口から出たのは「身長」。慌てて言い直そうとしましたが、恥ずかしさで次の言葉がなかなか出てきません。

男性が真顔で返してきた一言

男性も一瞬きょとんとしていました。

それから私の顔を見て、自分の頭のあたりに手をやると、真顔のまま言いました。

「身長?まあ、これくらいだけど」

後ろに並んでいた女性が、思わず吹き出しました。

私もようやく我に返り、慌てて頭を下げました。

「すみません!ポイントカードです。ポイントカードはお持ちですか」

すると男性は少し笑って、小銭入れを開きながら答えました。

「ああ、そっちね。カードは持ってないよ」

張りつめていた夕方のレジの空気が、ふっとやわらいだ気がしました。

次のお客さんがかごを置くときにも、まだ少し笑いをこらえている様子でした。私も恥ずかしさは残っていましたが、さっきまでの疲れが少しだけ軽くなっていました。

その後は間違えないよう、「レジ袋とポイントカード」と頭の中で確認してから声をかけました。

上がりの時間になり、ロッカーの前で先輩のパートさんに声をかけられました。

「今日、レジで何かあった?お客さん笑ってたけど」

事情を話すと、先輩は声を上げて笑いました。

「身長って。だいぶ疲れてたんじゃない?」

「自分でもびっくりしました」

思い出すとまだ恥ずかしい失敗です。それでも、男性が怒ったり困った顔をしたりせず、笑いに変えてくれたことに救われました。

疲れていると、自分でも思いもよらない言葉が出ることがあるのだと知った夕方でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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