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「うるさくして、すみませんでした」深夜のボール音を隣家のお母さんに伝えた。その夜、玄関のチャイムが鳴った

  • 2026.10.2

夜中に響くドーンという音

アパートの2階にある私の部屋は、隣の一戸建ての車庫と向かい合っています。

その家のご主人はバイクが好きで、昼も夜も車庫で整備をしていました。エンジンをふかす音が1日に3度ほど聞こえ、壁が震えるように感じることもあります。

当時、私は体調を崩していて、家で横になっている時間が増えていました。

そんな中、さらに気になり始めたのが、夜中に外から響いてくる低い音でした。

「ドーン、ドーン…」

カーテンの端から外を見ると、車庫の前の明かりの下で、中学生の娘さんがバスケットボールをついていました。

部活の練習をしているようでしたが、その音は1時間ほど続きました。

ある朝、ゴミを出しに行くと、1階に住む年配の奥さんから声をかけられました。

「夜中のあの音、そちらにも聞こえています?」

「はい。長いと1時間くらい続きますよね」

奥さんは困ったようにうなずきました。

「うちにも聞こえるの。でも、よそのお子さんのことだから言いにくくて……」

私も迷っていましたが、体調にも響いていたため、責めるのではなく、困っていることだけを伝えてみようと思いました。

掃除をしていたお母さんに声をかけた

ある夕方、隣の家の前を40代くらいのお母さんが掃いていました。私は少し緊張しながら声をかけました。

「突然すみません。隣のアパートに住んでいる者なんですが…」

「はい。どうかしました?」

「夜中にボールをつく音が1時間くらい続くことがあって。あと、車庫のエンジンの音も部屋まで響いているんです。今ちょっと体調を崩していて、なかなか眠れなくて…」

お母さんは驚いたように手を止めました。

「そんな遅い時間まで?娘が練習していたんですね。気づかなかった、ごめんなさい」

そう言って、深く頭を下げました。

ちょうど通りかかった1階の奥さんも、私の後ろで小さくうなずいていました。

怒られたり、言い返されたりすることも覚悟していたので、きちんと話を聞いてもらえただけで少しほっとしました。

その夜、ご主人も訪ねてきた

その夜、部屋のチャイムが鳴りました。

ドアを開けると、作業着姿のご主人が立っていました。

「エンジンの音、車庫の中なら大丈夫だと思っていました。申し訳ないです」

「いえ、分かっていただけてよかったです」

次の日から、夜中のボールの音は聞こえなくなりました。ご主人のバイクの音も、休日の昼に1時間ほど聞こえる程度になり、夜は静かになりました。

それからひと月ほどたった夕方、制服姿の娘さんがアパートの前で私に気づき、立ち止まりました。

「この前は、うるさくしてすみませんでした」

そう言って、小さく頭を下げます。後ろでは、お母さんも玄関からこちらに会釈していました。

「ううん。練習、がんばってね」

娘さんはもう一度頭を下げると、家へ戻っていきました。

直接伝えるのは勇気がいりましたが、相手を責めるのではなく、困っている状況をそのまま話したことで、きちんと受け止めてもらえました。その後は夜中に音で起こされることもなくなり、私の体調も少しずつ戻っていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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