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「えっ、なんでこんなに大きいんだ?」大掃除用のスポンジを注文した夫。だが、箱を開けた家族が笑ったワケ

  • 2026.10.2

今年の汚れ落としは俺の担当

年末が近づいた週末の夕飯のあと、僕は家族の前で少し得意げに宣言した。妻と、大人になった娘2人と暮らすわが家では、毎年、大掃除の指揮をとるのは妻だった。

「今年は俺が汚れ落としを担当するよ」

「どうしたの、急に」

上の娘が驚いたようにこちらを見た。

きっかけは、その日にテレビで見た白い大判のスポンジだった。水だけで茶しぶを落としていく様子を見て、僕はすっかりその気になっていた。

その場で通販の画面を開き、12個入りの商品を選んだ。

「大掃除なら、これくらいあれば十分だろ」

「12個も使うの?」

台所で湯のみを洗っていた妻が振り返った。

「風呂も台所もあるし、余ったら取っておけばいいよ」

そう言って僕は注文を確定した。寝る前にも「今年は任せておけ」と話すと、妻は「はいはい」と笑っていた。

玄関に届いた、予想外の大きな箱

翌朝、新聞を読んでいると玄関のチャイムが鳴った。

出てみると、配達員さんが大きな段ボール箱を両手で抱えている。

「お荷物です。大きいので気をつけてください」

受け取った箱は、ひざの高さほどもあった。

「えっ、なんでこんなに大きいんだ?」

スポンジ12個にしては明らかに大きい。首をかしげながらリビングへ運び、ガムテープをはがした。

箱の中を見た瞬間、僕は言葉を失った。

入っていたのは、12個入りの袋が10袋。合わせて120個のスポンジだった。

あわてて画面を見直すと、数量の欄には確かに「10」と表示されている。

「なんで10になってるんだ…」

どうしてその数字になったのかは自分でも分からなかった。ただ、注文を確定するときに気づいていなかったことだけは確かだった。

床に袋を並べてぼうぜんとしていると、起きてきた妻が足を止めた。

「……これ、全部スポンジ?」

「うん。120個ある」

妻はしばらく袋の山を眺めたあと、あきれたように笑った。

「じゃあ、責任を持って使ってね」

その声を聞いて二階から降りてきた娘たちも、事情を知ると笑いをこらえられない様子だった。

「お父さん、スポンジ屋さんみたい」

下の娘も袋を1つ持ち上げる。

「12個で十分だったんでしょ。残り、どうするの?」

僕は返す言葉もなく、とりあえず袋を押し入れの前へ積み上げた。

大掃除が終わっても、ほとんど減らない

その年の大掃除では、僕も宣言どおり働いた。

風呂や台所、窓まわりや玄関など、使えそうな場所ではスポンジを取り出した。車のホイールも磨いた。

途中で小さくなったものを取り替えながら使ったものの、大掃除が終わっても残っていたのは110個近く。

目の前に積まれた袋を見て、妻がぽつりと言った。

「しばらく買わなくて済むね」

それ以来、年が明けてもコップに茶しぶがつくたびに、家族から声が飛んでくる。

「お父さん、スポンジの出番だよ」

そのたびに僕は、まだたっぷり残っている袋から1つ取り出す。

大掃除を張り切って引き受けた結果、わが家では当分、スポンジに困ることだけはなさそうだ。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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