1. トップ
  2. 21歳で「ステージIVの大腸がん」、そこから結婚・出産・子育て… 亡くなる10日前まで日記に綴った想いとは【映画『ママがもうこの世界にいなくても』感想】

21歳で「ステージIVの大腸がん」、そこから結婚・出産・子育て… 亡くなる10日前まで日記に綴った想いとは【映画『ママがもうこの世界にいなくても』感想】

  • 2026.10.1

21歳で宣告された、「ステージIVの大腸がん」。
それでも遠藤和(えんどう・のどか)さんは、結婚・出産・子育てをあきらめず、大切な人たちと一緒に日々に向き合いました。

亡くなる10日前まで書き続けた日記には、愛が詰まっていました。

日記は「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(小学館刊)として書籍化。
そして2026年10月2日(金)、映画『ママがもうこの世界にいなくても』が公開されます。
和さんを川口春奈さん、夫の将一さんを高杉真宙さんが演じました。

Sitakke

「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」の会長・堰八紗也佳(せきはち・さやか)アナウンサーが、一足先に映画を見た感想をレポートします。

映画『ママがもうこの世界にいなくても』

Sitakke

2026年10月2日(金)公開。
(Ⓒ2026映画「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会)

ストーリー

青森で暮らす遠藤和(川口春奈)と将一(高杉真宙)。

時にぶつかり、時に笑い合う日常の中で、和の心には「一分一秒、一緒にいたい」「この人と生きていきたい」という愛おしい未来への願いがふくらんでいた。

そんな矢先、和を襲ったステージⅣのがん。
残された時間は限られていた。
それでも将一は「一生大切にする」と彼女の手を強く握り続ける。

愛する人と過ごす日々が増えるほど、二人で叶えたい未来があった。

結婚したい。家族になりたい。
そして、私たちの子どもに会いたい――。

治療を止めるという命がけの選択の先に、出会えた新しい命。

余命は数週間。それでも和は「今が一番、幸せ」だった。

どの立場でも、「特別な存在」

Sitakke
HBCアナウンサー・堰八紗也佳

HBCアナウンサーの堰八紗也佳です。子どもが2人いる私にとって、映画を見る前は和さんに感情移入するかと思っていました。

しかし、21歳の和さんに突き付けられたのは、あまりにもつらい現実。

Sitakke

それでも和さんは希望を持ち続け、自分らしい生き方を貫きます。

私だったらこんなふうに、粘り強く、前向きに、優しさと笑顔を忘れずに生きられるだろうか?
そう考えると、とても自信がありません。

そういう意味で、和さんの姿に自分を重ね合わせることのできる人は、少ないかもしれません。

私は自然と、周囲の家族の目線で映画に見入っていきました。

「パートナーとして、家族として、どう支えられるか」。

Sitakke

パートナーとして、明るく前向きに、どこまでも寄り添うこと。
母親として、娘を理解し、尊重すること。

Sitakke

どの立場になって考えても、その人それぞれに大切な役割があり、普通の家族でありながらそれぞれが特別な存在です。

生きている者、全員に必ずいつか訪れる、命の期限。
看取る側になっても看取られる側になっても、自分自身を大切にできる人生を歩みたい、そう思わせてくれる映画です。

長く生きるかではなく、どう生きるか

和さんの言葉に「後悔して死にたくない」というものがありました。

Sitakke

誰のために生きるのか…ということを考えると、もちろん大切な誰かのため。そして自分のため。最終的には自分がどう生きたいか、ですよね。

和さんの願いは、子どもを産むこと。子どもに会うこと。命をつなぐこと、でした。
死に向かって時を刻んでいるはずなのに、和さんの中には、悲しさよりも希望があふれていました。

こんなに希望に満ちあふれた生活をしていたら、病気もいなくなるんじゃないか。
和さんなら病気に打ち勝って、前例のない回復劇を見せてくれるのではないか。

どうなるか知っていて映画を見た私でさえそう思ったのですから、当時、和さんのそばにいた方たちは、本当にそういう想いだったに違いありません。

Sitakke

和さんの最期の道のりは、決して後ろ向きではありませんでした。信じる力が命をつないだ、和さんの「母として」「女性として」の強さに、心からの敬意を表します。

映画『ママがもうこの世界にいなくても』

Sitakke

2026年10月2日(金)公開。
(Ⓒ2026映画「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会)

キャスト

川口春奈 高杉真宙
松本穂香 中島瑠菜
清水くるみ 笠原秀幸 豊本明長 一ノ瀬颯 / 星野真里 森田望智
デビット伊東/小林聡美

原作

遠藤和「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(小学館刊)

監督

山戸結希

脚本

樋口幸之助/山戸結希 藤野眞功

音楽

Vampillia

主題歌

Vaundy「しわあわせ」(SDR)

上映劇場など、詳細は公式サイトからご確認ください。

文:HBCアナウンサー・堰八紗也佳
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年9月)の内容に基づきます

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ