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牛の「モグモグ」でクマ対策!北海道で始まった「すみ分け」の新たな一手

  • 2026.10.1

人の住む地域へのクマの出没をどのように防ぐか。

北海道当別町で、牛の放牧を活用して人と野生動物の生活圏を分ける新たな取り組み「SUMIWAKEプロジェクト」が始まっています。

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クマとの“いい距離の保ち方”を考える連載「クマさん、ここまでよ」。

日本の原風景である「里山」の機能を牛の力で再現し、持続可能な地域共生モデルを目指す現場を取材しました。

消えた「里山」と曖昧になる境界線

北海道内をはじめ全国で相次ぐクマの人里への出没。
その背景にある要因のひとつとして指摘されているのが「里山の減少」です。

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里山とは、人間の生活域と野生動物が暮らす奥山との間に位置し、適度に人の手が加えられて維持管理されてきた土地を指します。
かつてはこの里山が双方の「緩衝地帯」として機能し、野生動物の不要な侵入を防いでいました。

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札幌市・南区(2019年)

しかし、人口減少に伴い管理が行き届かなくなった土地が増加し、里山が消失。
人と動物の境界線が曖昧になり、クマが人里へと容易に足を踏み入れる要因となっています。

スキー場跡地に放たれた4頭の牛

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この課題に挑む舞台となったのが、当別町にあるスキー場の跡地です。
雑草が高く生い茂る荒れた土地に、4頭のアンガス牛が放牧されました。

一見すると牧歌的な風景ですが、黙々と草をはむ牛たちには非常に重要な役割が与えられています。

かつての里山のような緩衝帯を人工的・持続的に生み出そうという試み「SUMIWAKEプロジェクト」です。

牧場経営サポートや電気柵設置を手がける「ファームエイジ」(当別町)が、自治体や大学と連携して推進。

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お味はどうですか

荒廃地に牛を放牧し、牛に伸び放題となった草を食べさせることで見通しの良い空間をつくり、緩衝帯を整備・維持する実証実験です。

人の手では大変な草刈りを牛の力で

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プロジェクトで牛の管理者を務める田中純平さんは、牛を活用するメリットを語ります。

「人間が緩衝帯をつくろうとすると、広大な土地の藪払いが必要になり非常に大変な労力がかかります。しかし、牛や馬に草を食べてもらうことで藪がなくなり見通しが良くなります。さらに草は牛たちのタンパク源にもなり、そのまま野生動物対策にもつながるのです」

当別町で行われるこの実証実験は3年間にわたって実施される予定です。

牛による緩衝帯の維持管理ノウハウを蓄積し、クマと人が共存できる新しい地域モデルの構築を目指します。
また、今後は馬の放牧も予定されています。

管理者の田中さんによると、牛を襲うクマは少なく、飼料の適切な管理や死骸放置を行わない徹底した対策を講じていれば、牛が襲われる過度な心配はないとのことです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年8月21日)の情報に基づきます。

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