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「娘を乗せたまま車道に出るのが怖い」マンション前をふさぐ車に悩む私。だが、持ち主に事情を伝えた結果

  • 2026.10.2
「娘を乗せたまま車道に出るのが怖い」マンション前をふさぐ車に悩む私。だが、持ち主に事情を伝えた結果

白線の内側をふさぐ車

私は夫と2歳の娘の三人で、マンションに暮らしています。

エントランスを出るとすぐ道路があり、歩行者が通れるのは、白線で区切られた細い部分だけでした。

ところが、その場所に同じ車が停まっていることがよくありました。

朝に見かけて、昼に買い物から戻ってきてもまだある。何時間も動かない日もありました。

車が停まっていると、ベビーカーでは白線の内側を通れません。娘を乗せたまま車道側へ出て、車の横を回り込むしかありませんでした。

後ろから車の音が聞こえるたび、私は足を止めて振り返りました。

「ママ、ブーブー」

娘は気にする様子もなく車を指さしますが、私はそのたびにベビーカーのハンドルを握る手に力が入りました。

その日の夕食後、私は夫に話しました。

「今日もあの車、ずっと停まってたよ。ベビーカーだと通れなくて、また車道に出ることになって」

夫は少し考えてから言いました。

「持ち主に会えたら、一度伝えてみてもいいかもね。向こうも気づいてないのかもしれないし」

私も、相手を責めたいわけではありません。ただ、娘を乗せたまま何度も車道へ出る状況だけは、どうにかしたいと思っていました。

車に戻ってきた男性に声をかけた

数日後の朝、娘をベビーカーに乗せてエントランスを出ると、例の車のそばに50代くらいに見える男性がいました。

男性はキーを手に、運転席のドアを開けようとしていました。私は少し迷いましたが、今なら話せると思い、声をかけました。

「おはようございます。すみません、少しいいですか」

男性が振り返ります。

「はい?」

私はベビーカーを示しながら、できるだけ落ち着いて伝えました。

「ここに車があると、ベビーカーが通れなくて、車道に出ないといけないんです。できれば、近くの駐車場を使っていただけると助かります」

男性は一度車の横を見て、それからベビーカーに目を向けました。

「ああ…そうだったんですね」

少し間を置いて、男性は頭を下げました。

「すみません。そこまで考えてなかったです。すぐ動かします」

男性はそのまま運転席に乗り、車を動かしていきました。

エントランスの前を掃除していた管理人さんも、その様子を見ながら私に小さく会釈しました。

白線の内側をまっすぐ歩けるようになった

それ以来、マンションの前にあの車が長時間停まっているのを見かけることはなくなりました。

ある朝、角にあるコインパーキングの前を通ると、見覚えのある車が白い枠の中に停まっていました。

相手に声をかけるまでは少し緊張しましたが、男性も、ベビーカーが通れなくなっていることまでは気づいていなかったのかもしれません。

広くなった白線の内側を、娘を乗せたベビーカーでまっすぐ進みます。

娘は空を見上げて、うれしそうに言いました。

「ママ、おそら、あおいね」

「ほんとだね」

私はそう返しながら、そのまま娘と歩いていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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