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「子どもたちが車道側を歩いています」道路へ張り出した隣家の植木。だが、留守がちのお隣に届いた一通の手紙

  • 2026.10.1

道路へ張り出してきた植木

お隣の庭木が気になり始めたのは、ここ数か月のことでした。

枝が塀を越えて道路側へ張り出し、その下には伸びた草も茂っています。もともと広くない道なので、その部分だけ人が通れる幅がかなり狭くなっていました。

朝、門の前を掃いていると、ランドセルを背負った子どもたちが枝を避けるように車道側へ寄って歩いていきます。車も張り出した枝を避けるため、道の中央寄りを通っていました。

お隣とは、越してきたときにあいさつを交わした程度の関係です。留守にしていることが多く、何度かインターホンを押してみましたが、話をすることはできませんでした。

ある朝、町内会長さんが通りかかり、道路へ伸びた枝を見て足を止めました。

「だいぶ出てきましたね」

「そうなんです。子どもたちがここだけ車道側へ出るので、ちょっと気になっていて」

会長さんも以前から気になっていたようで、何度か訪ねたものの、やはり会えなかったといいます。

ちょうどそのときも、登校中の子どもたちが枝を避けながら一列で通っていきました。その横を車がゆっくりと通り過ぎます。

写真を添えて事情を伝えることに

「直接会えないなら、手紙を入れておきましょうか」

会長さんの言葉に、私はうなずきました。

翌朝、登校時間に二人で道の様子を確認しました。道路へ張り出した枝と、その脇を通る子どもたちの様子が分かる写真を撮り、会長さんが手紙を書くことになりました。

写真は2枚。相手を責めるのではなく、今どういう状態になっているのかを伝える内容です。

最後には、こう書かれていました。

「庭木の枝が道路側へ伸びており、子どもたちが避けるために車道側を歩いています。お手数ですが、一度ご確認いただけないでしょうか」

その日のうちに、会長さんと一緒に封筒をお隣のポストへ入れました。

それから1週間ほどたった夕方、玄関のチャイムが鳴りました。

立っていたのは、50代くらいのお隣のご主人です。手には、あの手紙を持っていました。

「手紙を読みました。ご迷惑をかけていたようで、すみません。庭はきちんと手入れします」

私は会長さんにも連絡し、ご主人が来てくれたことを伝えました。

次の週末、お隣の前に植木屋さんのトラックが止まりました。

道路側へ張り出していた枝は塀の内側まで切り戻され、足元に茂っていた草もきれいになっていきます。ご主人は今後、年に2度は植木屋さんに手入れを頼むと話してくれました。

月曜の朝、子どもたちはもう車道側へ出ることなく、道の端を歩いていました。車も大きくよける必要がありません。

見守りに立っていた会長さんが、道路を見ながら笑いました。

「ちゃんと伝わって、よかったですね」

「本当ですね。これなら安心です」

子どもたちの列が、いつもの道をそのまま通り過ぎていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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