1. トップ
  2. 暮らし
  3. ホットプレートのNG5つ 使い方の事故は調理以外が最多

ホットプレートのNG5つ 使い方の事故は調理以外が最多

  • 2026.9.30

NITEの製品事故情報からホットプレート・電気グリル鍋・たこ焼き器などの事故112件を集めweboo編集部で分類すると、使い方が原因とみられる21件のうち7件は暖房代わりなど調理以外に使った事故でした。子どものやけど、温度調節器の差し込み、プラグのつなぎっぱなしなど、鍋・焼き肉の季節の前に見直したいNG5つをまとめました。

寒くなると、食卓でホットプレートやグリル鍋を囲む日が増えます。焼き肉、お好み焼き、たこ焼き。準備も片付けも手軽なのが魅力です。
この記事では、次の3つをまとめました。
・ホットプレート・電気グリル鍋・電気たこ焼き器などの製品事故の記録112件を、原因ごとに分けた結果(weboo編集部の集計)
・東京都の調査でわかった、子どもが卓上の調理器具でやけどした・しそうになった場面
・使った後の熱さ、温度調節器の差し込み、プラグのつなぎっぱなし、調理以外の使い方など、やりがちなNG5つ
根拠にしたのは、NITE(製品評価技術基盤機構)・消費者庁・東京都・消防庁消防研究センターの公表資料です。

卓上の電気調理器の事故112件 使い方が原因とみられるのは21件

卓上で使う電気の調理器について、NITE(製品評価技術基盤機構)の事故情報検索サービス「NITE SAFE-Lite」に載る記録を集めました。品名がホットプレート(56件)、電気グリル鍋(26件)、電気たこ焼き器(21件)、電気鍋(7件)、電気グリル・電気の焼肉器(各1件)のもので、合わせて112件です(1996年〜2023年12月に発生。発生日の記載がない1件を含む)。カセットこんろに載せて使う焼肉プレートの事故は含めていません。
原因の記述はweboo編集部がすべて読み、どの記録も原因を1つだけに絞って数えました。内訳は次のとおりです。
・製品の不具合とみられるもの:53件
・原因がわからない・製品以外が原因とみられるものなど:32件
・使い方が原因とみられるもの:21件
・製品の問題と使い方の両方が影響したとみられるもの:5件
・長く使ったことによる劣化:1件

使い方が原因とみられる21件を中身で分けると、いちばん大きかったのは暖房やこたつの代わり、種の発芽、工場での加熱など、調理以外に使った事故の7件でした。この7件には、工場や店舗での使用が3件(うち1件は温度を制御する安全装置の改造も重なる)あり、改造の側に数えると6件で、次に多いスイッチの5件を上回るのは変わりません。2件は、亡くなった方がいる事故です。
次に多かったのは、電源につないだまま置いていて、何かのはずみでスイッチが入った事故の5件、温度調節器(電源コードと一体になったダイヤル付きのプラグ)の差し込みが浅い、差込口がぬれている・汚れているといった事故の4件です。

この件数を読むときに
・NITEに通知された製品事故のうち、検索で拾えた記録の件数で、世の中で起きた事故の数そのものではありません
・原因の分け方はweboo編集部の判断によるもので、NITEが付けた分類とは別です。使い方の21件は、調理以外の使用→スイッチが入った→温度調節器の差し込み→底の過熱→改造→変形の順で、先に当てはまる方に入れました
・112件のうち71件、使い方が原因とみられる21件のうち17件は2009年以前の記録で、古い事故が多く含まれます
ここからは、事故の記録と公的機関の資料をもとに、NG1〜5をみていきます。NGの並びは件数の順ではありません。

NG1|食べ終わってすぐ、熱いプレートのそばから目を離す

焼き肉が終わって、電源を切ったらひと安心。お皿を下げたり、プレートを外して洗おうとしたり。その間、ホットプレートは食卓に置いたままです。
東京都が、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に住む0〜6歳の子どもを持つ20歳以上の3,000人に聞いた調査(2013年実施・2014年2月公表)では、カセットコンロやホットプレートなど卓上の調理器具で、子どもがやけどをした・しそうになった経験が401件集まりました。場面は「ホットプレートに触れる」が230件でいちばん多く、「たこ焼き器に触れる」の51件と合わせると281件、約7割です。場所は居室・居間が318件(79.3%)で、台所の72件より多くなっていました。報告書には、焼き肉を食べ終えたあと、鉄板を洗おうと外して目を離したすきに、1歳の子どもが熱くなったところを触ってしまった例が載っています。

こうする:使ったあとも熱いうちは、子どもが触れないようにする。
消費者庁は、電源を切ってから5〜10分ほどたったホットプレートに1歳の子どもが触れ、手のひらにやけどを負った事例を紹介しています。そのうえで、火や電気で加熱する調理器具は使用後もしばらくの間は高温になっていることがあるので、子どもが触れないようにと呼びかけています。
東京都の調査も、周りの大人が手の届くところに熱いものを置かない、子どもの行動に注意を払うといった対策を挙げています。大人も油断はできません。東京都が20歳以上の都民に聞いた別の調査(2012年実施・2014年2月公表)でも、ホットプレートのやけど・ヒヤリ130件のうち86件は「熱くなったホットプレートに触れた」で、片付けの際にまだ熱いプレートに触れた例がありました。

NG2|温度調節器を浅く差し込む・差込口がぬれたまま使う

ホットプレートの温度調節器は、コードと一体になったダイヤル付きのプラグです。準備を急いで、奥まで入りきらないまま電源を入れてしまうことがあります。
集計した記録では、温度調節器の差し込みが浅かった、差込口がぬれていた・汚れていたとみられる事故が4件ありました。差し込みが不十分なまま使って接続部が熱を持ち、においがして気分が悪くなった記録、差込口の内側に水分がついた跡があり、本体を丸洗いするなどしたと推定された記録、水や調理物が接続部についたまま使っていたと推定された記録です。

こうする:奥まで差し込み、差込口のぬれや汚れを確かめて使う。
NITEはホットプレートの事故の事例を紹介したうえで、本体との接続が不十分であったり、汚れがあると異常発熱するおそれがあるとして、使う際には取扱説明書の注意事項をよく見るよう求めています。
本体や温度調節器の洗い方の決まりは製品ごとに違うので、手元の取扱説明書を見てから洗いましょう。

NG3|遮熱板が汚れたまま・プレートを外したまま加熱する

焼き肉の脂や焦げた調味料が、プレートの下の金属の板(遮熱板)に落ちたまま。プレートを外した状態でヒーターだけを温めてしまう。見えにくい所なので、気づかないことがあります。
集計した記録では、付属のプレートを使わずに加熱した、遮熱板に調味料や調理物がついたまま使った、店舗で本体を上下逆さまに置いてプレートを載せたなどで、本体の底が熱くなった事故が3件ありました。テーブルが焦げた、テーブルクロスが焼けた、本体の樹脂が溶けて穴が開いたという記録です。このほか、本体のガードをヒーターの上に組み付けてしまい、そのまま通電して発煙した事故も2件ありました(製品の構造にも問題があったとされたため、「製品と使い方の両方」に分類)。

こうする:遮熱板の汚れを落とし、取扱説明書どおりに組み立てて使う。
NITEは、遮熱板に調味料や調理物がついた状態で使ったため熱の反射が悪くなり、本体のプラスチックが高温になって変形したとみられる事例を紹介しています。温度調節器の差し込み不足に加えて、本体とテーブルの間になべ敷きが挟まっていたため、底の空気の流れがさえぎられてガードが溶けたとみられる事例もあります。本体の下になべ敷きなどを挟まずに使いましょう。

NG4|片付けたつもりで、プラグをつないだまま置いておく

毎日のように使うので、ホットプレートは棚の上や床に、コンセントにつないだまま置いておく。電源を切ったつもりでも、プラグがつながっていれば、はずみでスイッチが入ることがあります。
集計した記録では、電源につないだまま置いていて、何かのはずみでスイッチが入った事故が5件ありました。動かしたときにスイッチが入り、上に載せていた板が燃えた。着替えのときに体が触れてスイッチが入ったことに気づかず、書類を置いたままにしていた。テーブルから落としたはずみでスイッチが入ったたこ焼き器に気づかず、外出した。プレートを外した本体の上に物を置いていた。床にたまったごみに押されてスイッチが入った。こうした記録です。

こうする:使い終わったら、電源プラグをコンセントから抜く。
集計した記録には、取扱説明書に「使用後は電源プラグをコンセントから抜く。」「収納の際には電源プラグを抜く、可燃物の近くで使わない。発火する恐れがある」旨の記載があったと書かれたものがありました(NITEの事故の記録より)。
スイッチが入った状態のまま離れることについて、火災予防条例(例)は電気を熱源とする器具の取り扱いとして「通電した状態でみだりに放置しないこと」を定めています(消防庁消防研究センター)。

NG5|暖房やこたつの代わりなど、調理以外に使う

ホットプレートは、温度を調節できる平らな熱源。手元を温めたい、何かを保温したい、というときに便利そうに見えます。
集計した記録で、使い方が原因とみられる事故のうちいちばん多かったのが、調理以外に使った事故の7件です。暖房やこたつの代わりにした3件、板を載せて野菜の種の発芽に使った1件、工場や店舗で調理以外の加熱に使った3件で、2件は亡くなった方がいる事故でした。プレートを外してヒーターをむき出しにして暖房代わりにしていたところ、周りに置かれた洗濯物などが触れて燃えた、やぐらに布団をかけた中にホットプレートを入れていた、という記録があります。

こうする:調理以外には使わない。
NITEは、布団をかけたやぐらの中にホットプレートを入れてこたつ代わりにしていたため、布団などが触れて燃え、火災に至ったとみられる事例を、消費者の不注意や誤使用による事故として紹介しています。集計した記録にも、取扱説明書に「調理以外に使用しない」旨の記載があったと書かれたものがありました。

製品の不具合53件 うち29件は同じ不具合のまとまり

製品の不具合とみられる53件には、同じ製品の同じ不具合として続けて記録されたまとまりが3つあり、合わせて29件でした。
・電気たこ焼き器:ヒーターを本体に固定する部分の不良で発煙(9件、いずれも2003年2月)
・電気たこ焼き器:コードと内部配線をつなぐ端子のねじの締め不足で発火など(8件、2004〜2008年)
・電気グリル鍋:作動温度が高い部品(サーモスタット)が混ざり、ヒーターの板が溶けた(12件、2014年)
記録によると、いずれも事業者が社告などで点検・交換や回収を行っています。

よくある質問

電気グリル鍋やたこ焼き器の記録はどんな内容?

集計した112件のうち、ホットプレートは56件、電気グリル鍋は26件、電気たこ焼き器は21件でした。使い方が原因とみられる21件は、ホットプレートが18件と大半です。電気グリル鍋26件のうち12件、電気たこ焼き器21件のうち17件は、上で紹介した同じ不具合のまとまりの記録でした。

カセットこんろに載せる焼肉プレートの事故は入っている?

入れていません。今回は電気で加熱する調理器だけを数えました。カセットこんろに載せて使う焼肉プレートの記録には、カセットこんろやボンベが熱くなった事故がありました。カセットこんろの使い方は、下の関連記事で紹介しています。

まとめ 食べ終わった後と片付けの手順を見直す

出典 www.nite.go.jp

ホットプレートなど卓上の電気調理器でやりがちなNGと、こうするポイントをおさらいします。
・食べ終わってすぐ、熱いプレートのそばから目を離す → 使ったあとも熱いうちは、子どもが触れないようにする
・温度調節器を浅く差し込む・差込口がぬれたまま使う → 奥まで差し込み、差込口のぬれや汚れを確かめて使う
・遮熱板が汚れたまま・プレートを外したまま加熱する → 遮熱板の汚れを落とし、取扱説明書どおりに組み立てて使う
・片付けたつもりで、プラグをつないだまま置いておく → 使い終わったら、電源プラグをコンセントから抜く
・暖房やこたつの代わりなど、調理以外に使う → 調理以外には使わない
NITEの製品事故の記録112件をweboo編集部で分類すると、使い方が原因とみられる21件で最も多かったのは、暖房代わりなど調理以外に使った事故(7件)でした。鍋や焼き肉の季節を前に、温度調節器と遮熱板の状態、しまう場所とプラグの抜き忘れを確かめておきましょう。

※この記事は、ホットプレートなど卓上の電気調理器の事故を防ぐための一般的な情報です。製品ごとの使い方・お手入れの方法は、取扱説明書と本体の表示に従ってください。
※原因別の件数は、weboo編集部が2026年9月30日に「NITE SAFE-Lite」(製品評価技術基盤機構)で検索した記録を読み、独自に分類・集計したものです。内容は2026年9月30日時点の情報にもとづいています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ