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「この198円、広告と違うんじゃないの」レジで5分訴え続けた男性。だが、責任者の説明で黙った理由

  • 2026.10.1
「この198円、広告と違うんじゃないの」レジで5分訴え続けた男性。だが、責任者の説明で黙った理由

夕方のレジで止まった列

夕方、近所のスーパーで晩酌のつまみと豆腐をかごに入れ、いちばん空いていそうなレジに並びました。

前には50代くらいの男性が一人いて、会計はすでに半分ほど進んでいました。

20代くらいの女性店員さんが商品を通していると、男性が画面を見て、急に身を乗り出しました。

「ちょっと待って。この198円、広告と違うんじゃないの」

店員さんはすぐに売り場へ内線で確認しました。

「申し訳ありません。確認しましたが、こちらの商品は広告の対象外です」

すると男性は納得できない様子で声を強めました。

「いや、そんなの分からないだろ。広告を見たら安くなってると思うじゃないか」

店員さんは「申し訳ありません」と頭を下げながら、表示されている198円がこの商品の価格だと説明しました。それでも男性は同じ主張を繰り返します。

気づけば5分ほどたっていました。私の後ろには5人ほどが並び、止まったままの列を黙って見ています。

私も何も言えませんでしたが、店員さんが声を荒らげることなく対応を続けているのは、後ろから見ていても分かりました。

責任者が指したチラシの一文

やがて店員さんが呼び出しのボタンを押すと、40代くらいの男性の責任者がやってきました。

事情を聞いた責任者は、レジ横に貼ってあった広告のチラシをはがし、男性の前に置きました。

「お客様、こちらをご覧いただけますか」

責任者が指したのは、チラシのいちばん下にある「一部対象外の商品がございます」という注意書きでした。

「先ほど確認したところ、この商品は対象外です。売り場の値札も198円ですので、広告のお値段にはできかねます」

男性は何か言いかけましたが、チラシと責任者の指先を見比べると口を閉じました。そして後ろの列にも目をやりました。

しばらくして男性は黙ったまま会計を済ませ、足早に出口へ向かっていきました。

責任者は列のほうへ向き直りました。

「お待たせして申し訳ございません」

止まっていた列が、ようやく前へ動き始めました。

私の番になったとき、店員さんが小さく息をついたので、思わず声をかけました。

「大変だったね」

「ありがとうございます」

店員さんは少しだけ表情をゆるめました。横では責任者が、先ほどのチラシを元の場所へ貼り直していました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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