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「今の音、花火?」隣の庭から響いた花火の音。だが、思わず窓を開けて注意した理由

  • 2026.10.1

寝室の窓を震わせた音

隣の家では、この1年以上、工事の音が続いていました。

庭の竹を砕く機械の音に始まり、重機で地面を掘り返す音、コンクリートを流す音、大きな倉庫を建てる音。

どれも昼間のことだったので、私は何も言わずに過ごしてきました。

そんな夏のある晩、隣の庭からバーベキューのにおいと、にぎやかな笑い声が流れてきました。

夜9時ごろになると、そこに手持ち花火のはじける音も混じり始めます。

「お隣、まだやってるね」

「うん。子どもが寝るころには終わるといいけど」

夫とそんな話をしながら、私は息子を寝かしつけました。

夜10時を過ぎたころ、ようやく庭が静かになりました。私も息子の隣で目を閉じた、その直後です。

パンッ。

乾いた大きな音が響き、私は布団の上で飛び起きました。胸がどきどきして、しばらく動けませんでした。

「どうした?今の音、花火?」

リビングにいた夫が、寝室のドアから顔を出しました。

「うん……びっくりした。もう10時過ぎてるよ」

息子を見ると、寝返りを打っただけで、幸い目は覚ましていませんでした。

窓を開けて伝えた一言

すると、隣の庭からまた笑い声が聞こえてきました。

これ以上続いたら、今度こそ息子が起きるかもしれない。私は少し迷ったあと、寝室の窓を開けました。

「すみません、もう夜10時を過ぎています。子どもが寝ていますので、花火はそろそろ終わりにしてもらえませんか」

怒鳴ったわけではありません。ただ、庭まで届くようにはっきり伝えました。

さっきまでの笑い声が止まりました。庭にいたご主人がこちらを見て、手にしていた花火の袋を下ろします。

「あ……すみません」

奥さんもこちらを見たあと、子どもたちを家の中へうながしました。ほどなくして庭の明かりも消え、その夜は静かになりました。

翌朝、玄関に来た隣の夫婦

翌朝、玄関のチャイムが鳴りました。

ドアを開けると、40代くらいのご主人と奥さんが、菓子折りを手に並んで立っていました。

「昨夜は本当にすみませんでした。工事の音も長いあいだご迷惑をおかけしていたのに、夜まで騒がしくしてしまって…」

ご主人はそう言って頭を下げました。いったん顔を上げてから、もう一度深く頭を下げます。

「花火は、これからは夜8時までにします」

奥さんも続けました。

私は二人の顔を見て、短く答えました。

「わかりました。よろしくお願いします」

二人が帰ったあと、向かいの家の年配の奥さんが門の前から声をかけてきました。

「ゆうべの花火、うちも音で目が覚めたのよ。言ってくれて助かったわ」

その夏、隣の庭で花火をする日はあっても、夜8時前には終わるようになりました。

ある晩、フェンス越しに目が合うと、ご主人は腕時計を指さして軽く会釈しました。その横では、子どもたちが最後の花火をバケツの水にそっと沈めていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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