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朝7時半に「クマらしき影を見た」登校中の児童からの情報が…元教師が語る、学校が咄嗟に取った対応

  • 2026.10.25
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。元小学校教諭のみずいろ文具です。

子どもたちが登校する前の学校では、授業準備をしたり、タブレットで送られてくる出欠連絡を確認したり、職員同士で連絡事項を共有したりと、朝から慌ただしく時間が流れています。 

そんな中、突然「学校の近くでクマらしきものを見た」という情報が入ったら……。

今回は、勤務していた学校の近隣でクマらしきものの目撃情報があり、急きょ対応に追われたときのお話です。

突然入ったクマ目撃情報

その日の朝7時半ごろ。

近隣の学校に通う児童から、登校中に「クマらしき影を見た」との情報が入りました。

本当にクマだったのかは、まだはっきりしていません。

しかし、もし本当にクマだった場合、子どもたちをいつも通り登校させるわけにはいきません。

学校ではすぐに情報を共有し、子どもたちの安全を優先して、登校時間を遅らせることになりました。

保護者にもメールで連絡を出し、安全が確認されるまでは自宅で待機してもらうことに。

これでひとまず安心……とはいきませんでした。

もう家を出てしまった子どもたちは

朝7時半といえば、家庭によっては、すでに子どもが学校へ向かっている時間でもあります。

実際、登校延期の連絡を出したときには、すでに自宅を出てしまっている子どもたちがいました。

「登校を遅らせます」と連絡しても、すべての保護者が、子どもが出発する前にその連絡を確認できたとは限りません。

学校側としては、クマがいるかもしれない危険な状態で子どもをそのまま家に帰すわけにもいきません。

そこで、すでに学校へ到着した子どもたちを校内へ入れ、体育館で待機させることになりました。

そして、その旨も保護者メールで送信し、安全を確保していることを伝えました。

各学年、5名から10名ほどが体育館で並んで待機しました。

一方、まだ自宅にいる子どもたちには、そのまま家で待ってもらいます。

安全が確認されるまで、いつものように全員がそろって朝を迎えることができない状態になったのです。

付き添い下校が続く

その後、安全が確認された10時ごろに、保護者に連絡メールを送信し、10時半ごろに子どもたちの登校を再開しました。

幸い、大きな事故につながることはなく、クマの痕跡も確認されなかったようです。

しかし、目撃情報があった以上は、完全に安全とは言い切れません。

そこで、下校時にも教員が付き添い、数日間はクマスプレーを携帯しながら子どもたちを見守ることになりました。

もちろん教員もクマに立ち向かった経験などないので、いざ遭遇したらどうしよう、と少々怖い気持ちはありました。

しかし子どもたちの前では、「大丈夫だよ」と安心させる言葉をかけたり、楽しい話をしたりしながら一緒に下校しました。

予期せぬ事態への対応で大切なこと

この出来事で改めて感じたのは、突然の危険情報が入った際、学校では「登校時間を変更する」と決めれば終わりではないということでした。

連絡を出した時点で自宅にいる子もいれば、すでに登校中の子もいます。

これは、クマだけでなく、地震などの急な災害やJアラートなどでもいえることです。

一斉に同じ行動を取ることが難しい時間帯だからこそ、それぞれの子どもたちの安全を最優先に対応しなければなりません。

普段は当たり前のように行っている毎朝の登校。

けれど、予期せぬ事態が起きたときには、子どもたちの命を守るため、多くの判断が必要になるのだと実感した出来事でした。



ライター:みずいろ文具
関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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