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「注意の紙を入れたあとも変わらない」カラスに荒らされた集積所を掃除し続けた僕→相談した管理会社が集積所に置いたのは

  • 2026.9.30
「注意の紙を入れたあとも変わらない」カラスに荒らされた集積所を掃除し続けた僕→相談した管理会社が集積所に置いたのは

月曜と金曜の朝、また袋が置かれていた

仕事を退いてから、僕はアパートの一階で一人で暮らしている。

ごみの日は毎週月曜と金曜の2回。

集積所では、ごみ袋をカラスよけのネットの中に入れる決まりになっていた。

ところが朝になると、ネットの外に半透明のごみ袋が2つ置かれていることが何度もあった。

カラスはすぐに袋を破り、生ごみや紙くずを集積所の前の道まで引っ張り出してしまう。

そのたびに、僕はほうきとゴム手袋を持って外へ出た。

散らかったものを拾い集めるのに十五分ほどかかる。いつの間にか、それが月曜と金曜の朝の日課になっていた。

困って管理会社へ電話すると、窓口の人はすぐに対応してくれた。

「分かりました。全部のお部屋に注意の紙を入れておきますね」

「お願いします。カラスに荒らされると、かなり散らかってしまうので…」

ところが注意の紙が入った次の月曜も、ネットの外にはまた袋が2つ。電線の上では、カラスがこちらをうかがっていた。

写真とメモを見た担当者の一言

僕は、散らかった集積所を撮った写真を日付順に並べ、片づけた日を書いたメモと一緒に管理会社の窓口へ持っていった。

応対してくれたのは、40代くらいの男性の担当者だった。

「注意の紙を入れていただいたあとも、変わらないんです」

「これ、全部同じ集積所ですか?」

「はい。毎回、ネットの外に袋が2つ置かれていて…」

担当者は写真を一枚ずつ確認し、メモの日付にも目を通した。

「この散らかったごみも、ご自身で片づけていたんですか?」

「そのままにしておくわけにもいかないので。子どもが通ることもありますしね」

すると担当者は顔を上げ、少し驚いたように言った。

「毎回片づけてくださっていたんですね。ありがとうございます」

まさかお礼を言われるとは思っておらず、僕は「いえ」とだけ返した。

次の週、集積所にはふた付きの大きなごみボックスが置かれ、正面には張り紙が貼られていた。

「ごみは必ずボックスの中へ入れてください。外には置かないでください。散らかったごみを、ほかの住人の方が毎回片づけています」

袋を2つ持ってきた若い男性

金曜の朝、僕がいつものようにゴム手袋をつけて集積所の様子を見ていると、20代くらいの若い男性がごみ袋を2つ提げてやってきた。

男性はボックスの横に袋を置きかけたが、張り紙に気づいて手を止めた。

しばらく文字を読んだあと、袋を持ち直し、ふたを開けて中へ入れた。

そして僕の手元のゴム手袋を見ると、少しためらうように口を開いた。

「もしかして…いつも片づけてたのって」

「まあ、散らかっていたときだけですけどね」

男性は一瞬黙り、それから小さく頭を下げた。

「……すみませんでした」

「今日からはボックスがありますから」

男性はもう一度頭を下げ、そのまま通りへ出ていった。

次の月曜の朝、ボックスの外には袋がひとつもなく、集積所の前にも紙くずは落ちていなかった。

電線に止まっていたカラスは一声鳴くと、そのまま別の通りへ飛んでいった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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