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五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング

  • 2026.9.30

多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。記念すべき連載の第50回目は、バイオメカニクスの専門家としてジャスティン・ローズを指導するマーク・ブルのメソッドを紹介する。

ジャスティン・ローズ
1980年生まれ。2007年欧州ツアー賞金王、2016年リオ五輪金メダル、2018年には世界ランキング1位など数々の実績をもつイングランド人。

マーク・ブル
運動力学などを探求したバイオメカニクスの専門家で、スイングコーチとチームを組んでジャスティン・ローズを指導している。ローズと同じイングランド人。

右肩を下げない意識でバックスイング

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
「ジャスティン・ローズのスムーズなスイングもバイオメカニクスの成果」

マーク・ブルはアメリカ・フロリダを拠点に活動する英国人バイオメカニスト。骨格や筋肉の動きに詳しく、ゴルフスイングにおける体の動きの合理性を研究しており、バイオメカニクスの観点からジャスティン・ローズを指導しています。

彼の研究によれば「人間の体は心臓が左にあるので、動きが『左に引っぱられやすい』という特徴から左回転より右回転が不得手になる」そうです。そのため、右回転であるバックスイング動作をいかにスムーズに行い、左右の動きの差をなくすかを重視しています。

具体的には、バックスイングで右肩が下がらないように体幹を締め、胸椎を中心に回転していくことが大事。細かな調整は難しいですが、自分が「右が下がりやすい」ということを知り、意識するだけでも効果はありますよ。

メソッドの肝1:人間の体は心臓がある左方向に回りやすい

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
バックスイングは回りにくい(左)、フォローは回りやすい(右)

人間の体は左側に心臓があるため、左回転のフォロー側よりも右回転のバックスイング側のほうがスムーズに回りにくい。その点を意識し、左右のバランスが揃うようにスイングする。

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
解剖学的な特徴を理解しよう

マーク・ブルは解剖学や運動力学の専門家で、体の構造上の特徴をスイングに生かす指導をしている

メソッドの肝2:右肩が下がりやすいことを意識して動く

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
ヒジを肩まで上げて腕を水平にし、上体を左右に回旋してみると、バックスイング側のほうが動きにくい

両ヒジを肩の高さまで上げて、腕を胸の前に置いたまま上体を左右に回してみると、右回転時にわずかに腕が下がることがわかる。これを補おうとして前傾が崩れるなどのズレが出やすいので要注意。

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
下半身主導でバックスイングする際、右のワキ腹を締めておくことで上体の起き上がりを防げる(○)

メソッドの肝3:バックスイングの始動も下半身から

スムーズに右回転でバックスイングするには、肩の高さを意識するだけでなく、その動作を下半身主導で行うことが大事。上体をねじるのではなく、下半身の動きによって上体を右に向けることを意識する。

上半身主導の動きでは右への回りにくさが助長されて、スムーズにバックスイングできない

メソッドを習得Step1:細かく足踏みしながらバックスイングを始動

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
「右カカトに乗ることで体の自然な回転を促す」

下半身主導でバックスイングする感覚を身につけるには、足踏み動作で下半身を動かしておき、その流れからバックスイングをスタートしてみよう。左右の足の裏を交互にシーソーのように動かしながら始動する。

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
左右の足をパタパタと動かし、右カカトと左ツマ先側で踏んだタイミングで始動を開始する

メソッドを習得Step2:息を吐きながらお腹を締めてバックスイング

右肩を下げずに右回転するには、息を吐いてお腹を凹ませながらバックスイング。体幹を締め、胸椎を中心に上体を右に回すのがポイントだ。

お腹の力が抜けると右下がりが助長されやすいので注意

メソッドを習得Step3:右腰を切り上げて体を右に回していく

五輪金メダリストのスイングメソッド!右肩を下げない意識でバックスイング
右のポケットを斜め上に引っぱるように腰を切り上げ、上半身がそれに引っぱられる感覚をもつ

下半身主導の動きで上半身を引っぱるには、バックスイングで右腰を斜めに切り上げるように動かすのがポイント。このとき、右足はカカト側に体重がかかるようにして回転を促す。

体の右サイドを引き、右カカトに荷重しながら下半身主導で動く

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして、練習してみてください。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成=鈴木康介
写真=相田克己、Getty images
協力=トータルゴルフフィットネス

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