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「一番いけなかったですね…」オイル警告灯を甘く見た40代男性→愛車のエンジン載せ替えで絶句したワケ

  • 2026.11.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

元自動車整備技術アドバイザーの松尾です。

「警告灯が点いたけれど、しばらくしたら消えたから大丈夫だろう」

そんな判断が、思わぬ高額修理につながることがあります。

以前、私の知人であるUさん(40代男性)から聞いたのが、帰省中にエンジンが停止してしまったという話です。

Uさんは妻と遠方の実家へ帰省するため、普段から使用している車で長距離移動をしていました。しかし、その途中でオイル警告灯が点灯。しかも、いったん消灯したことから、そのまま走行を続けてしまったそうです。

その後、高速道路上で再び警告灯が点灯し、エンジンから異音が発生。最終的にはエンジンが停止し、約100万円の修理費がかかる事態になりました。

「一度消えたから大丈夫」と判断してしまった

帰省前、Uさんはエンジンオイルの量を確認していませんでした。オイル交換の時期も近づいていたものの、「多少遅れても問題ないだろう」と考えていたそうです。実は、以前からエンジンオイルが少しずつ漏れており、オイル消費も著しかったため、結果的にエンジンオイルの量が低下していました。

帰省当日、走行中に突然、メーターパネルのオイル警告灯が点灯しました。

「警告灯が点いたときは、さすがにちょっと焦ったんです。でも、少し走ったら消えたので、一時的なものだと思ってしまって」

Uさんはそのまま走行を続けました。

しかし、高速道路を走っていると、再びオイル警告灯が点灯。さらにエンジンから「カラカラ」という異音が聞こえるようになったといいます。

「さすがに今度はおかしいと思って、路肩ではなく安全に停車できる場所まで移動しました。でも、その直後にエンジンが止まってしまいました」

Uさんはロードサービスを利用して車を整備工場へ搬送。点検すると、エンジン内部には深刻な損傷が確認され、エンジン載せ替えなどが必要な状態になっていました。

オイル警告灯は「交換時期のお知らせ」ではない

今回、Uさんが特に勘違いしていたのが、オイル警告灯の意味でした。

一般的な車のオイル警告灯は、エンジンオイルの「交換時期」を知らせるものではなく、エンジンオイルの圧力が低下していることを知らせる警告です。そのため、「オイル交換の時期が来たから点灯した」と考えてしまうのは危険です。もちろん車種によって表示や警告システムは異なるため、最終的には車両の取扱説明書を確認する必要があります。

特に走行中にオイル警告灯が点灯した場合は、まず安全な場所へ停車し、エンジンを停止することが重要です。「消えたから走っていい」と自己判断するのではなく、整備工場やロードサービスなどに相談しましょう。

また、オイル量が不足している可能性もありますが、オイルを補充すれば必ず解決するとは限りません。油量が正常でも油圧に異常が発生しているケースがあるためです。オイル量を確認する場合も、エンジン停止後、安全を確保したうえで、取扱説明書に指定された手順に従う必要があります。

さらに、エンジンから普段と違う音がしている場合は、無理に再始動を繰り返さないことも大切です。

「大丈夫だろう」の積み重ねが高額修理につながることも

車のメンテナンスを後回しにしてしまう理由は、人によってさまざまです。

「今月は出費が多いから、もう少し先にしたい」「整備工場に勧められても、本当に必要なのか分からない」「まだ普通に走れるから大丈夫だろう」など、予算や知識不足から判断を先送りしてしまうこともあります。

Uさんの場合も、オイル交換の時期が近かったことに加え、オイル漏れやオイル消費によって油量が低下していたことが重なりました。

車種や損傷の程度によって修理費用は大きく異なりますが、オイル不足や油圧低下によってエンジン内部まで損傷すると、数十万円規模の修理になることもあります。エンジン載せ替えまで必要になれば、車種によっては100万円前後、あるいはそれ以上になるケースもあります。

「警告灯が消えたことを安心材料にしてしまったのが、一番いけなかったですね。あの時点で止まって確認していれば」

そう話すUさんの表情は、かなり悔しそうでした。

警告灯は、車からドライバーへ送られる重要なサインです。一度消えたからといって、必ずしも原因がなくなったとは限りません。特にオイル警告灯のように、エンジンそのものに関わる警告が出た場合は、「少し様子を見よう」ではなく、安全を確保して原因を確認することが大切です。

小さな異常の段階で対応できれば、結果的に大きな出費を避けられる可能性もあります。普段からオイル量や漏れの有無を確認し、警告灯が点灯したときには、その意味を正しく理解して落ち着いて対応したいものです。


ライター:松尾佑人(二級ガソリン自動車整備士・二級ジーゼル自動車整備士資格保有)
新卒で自動車整備業界に入り、約8年間整備に従事したのち、現役メカニックに向けた故障診断アドバイザーや各種講習の講師として活動。年間約1,200件の技術相談に対応し、電気回路や配線図の読み解きを基盤とした電子制御システムの解説を得意としている。


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