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「何が起きたんだ?」ゴルフ帰りの山道でイノシシに衝突した40代男性…翌日、修理工場で知った“代償”

  • 2026.11.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

山道を走行中、突然動物が飛び出してきたら、落ち着いて対処できるでしょうか。急ブレーキを踏んでも間に合わず、衝突してしまうこともあります。

動物との衝突では、相手がその場から立ち去ってしまうこともあり、クルマの修理費用をどうすればよいのか困る人もいるでしょう。

ゴルフ帰りにイノシシと衝突したTさん(40代・男性)も、思いがけない修理費用に困惑したひとりです。しかし、加入していた車両保険が、思わぬ助けとなりました。

暗くなりかけた山道でイノシシと衝突!

ある日の夕方、ゴルフを終えたTさんは、自宅に向かって山道を走行していました。日が暮れかけ、周囲も少しずつ暗くなっていた頃です。

突然、道路脇から「ガサッ」という音が聞こえました。驚いて急ブレーキを踏んだものの、次の瞬間、目の前に飛び出してきたイノシシと衝突してしまいました。

「えっ、何が起きたんだ?」

一瞬、何が起きたのか理解できなかったTさん。確認すると、イノシシはすでにその場を離れていました。

動揺したTさんは、一刻も早く現場を離れたいと思いましたが、クルマの状態を確認しながら道路脇の安全が確保できる場所に移動し、警察に事故を届け出ました。

その後、保険代理店を通じてレッカー搬送を依頼。無事、修理工場へ運んでもらうことができました。

バンパーだけでなくラジエーターも破損

翌日、修理のために来店したTさん。

クルマを確認すると、フロントバンパーが大破。さらに、衝突の衝撃でラジエーターも押されて破損していました。

ショックを隠し切れないTさんでしたが、

「かなりの衝撃だったのではないでしょうか?お怪我がなかったこと、すぐにレッカー搬送されたこと、本当によかったです。」

そう言われ、Tさんは改めて動物との事故の怖さを実感しました。

クルマの損傷は、外から見える部分だけとは限りません。衝撃が内部の部品にまで及んでいれば、修理する箇所が増え、費用もかさみます。

今回のように、ラジエーターが破損すると、冷却水が漏れてエンジンを十分に冷やせなくなり、オーバーヒートを起こすおそれがあります。状態によってはエンジンに深刻なダメージを与えるため、走行を続けずレッカー搬送したことは正しい判断でした。

しかし、概算の修理費用は15万円以上。予想以上の金額に、Tさんは困惑しました。

「まさか、こんなに修理代がかかるとは……」

動物との衝突では、相手に修理費用を請求できないケースがほとんどです。自分のクルマの修理費用をどうするか、考えなければなりませんでした。

車両保険の補償対象とわかり一安心

困ったTさんでしたが、加入していた自動車保険の車両保険が使えることがわかりました。

車両保険は、契約内容や事故の種類など、所定の条件を満たした場合に自分のクルマの損害を補償するものです。動物との衝突による損害も、補償対象となる契約があります。

最近では、一般型だけでなく、エコノミー型と呼ばれる車両保険でも、動物との衝突が補償される商品があります。ただし、補償範囲は保険会社や契約内容によって異なります。車両保険に加入していても、すべての事故が補償されるわけではないため、注意しましょう。

Tさんは、車両保険で修理費用を補償してもらえるとわかり、一安心。予想外の出費に頭を抱えていたものの、保険に加入していたことが助けになりました。

注意点として、車両保険を使うと、事故の種類や契約条件に応じて翌年度以降の等級や保険料に影響することがあります。車両保険の利用を検討する際には、修理費用や免責金額なども踏まえ、保険会社に相談して判断しましょう。

動物との衝突でも警察への届出を忘れずに

動物との衝突事故では、驚きや動揺から、その場を離れたいと思うこともあるかもしれません。しかし、動物が相手の事故でも、交通事故を起こした運転者には警察への報告義務があります。安全を確保したうえで、速やかに警察へ連絡しましょう。

また、車両保険を請求する際には、交通事故証明書などの書類が必要です。警察に届け出ていない事故では、原則として交通事故証明書が発行されないため、保険金の請求手続きに影響する可能性があります。

事故後は警察への届出を済ませ、保険会社にも連絡しておきましょう。

山道では、動物が突然道路に飛び出してくることがあります。特に夕方から夜間は周囲が見えにくくなるため、速度を控えめにし、道路脇の様子にも注意して運転しましょう。

万が一の事故に備え、車両保険の補償範囲や事故後の対応方法を確認しておくことも大切です。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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