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「7万円か…」修理代を浮かすためのDIYが裏目に…40代男性が愛車につけた“新たなダメージ”

  • 2026.10.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

愛車を擦ってしまい、修理費用の見積もりを見て驚いた経験はありませんか。車両保険に加入していれば修理費用を補償してもらえますが、保険を使うことで翌年度以降の保険料が上がることが一般的です。

Kさん(40代・男性)も、愛車の修理費用と保険料の負担を計算した結果、自分で傷を直そうと考えました。しかし、節約のために始めた作業が、思わぬ結果を招いてしまいます。

修理費用は7万円!車両保険を使うか迷った結果

Kさんが乗っていたのは、バンパー付近にセンサー類を備えたクルマです。

ある日、運転中にバンパーからフェンダーにかけて擦り傷をつけてしまいました。バンパーの傷はそれほど目立たなかったものの、フェンダーにははっきりと傷が残っています。大切に乗ってきた愛車だけに、できればきれいな状態に戻したいところです。

修理工場で見積もりを取ると、フェンダーの補修・塗装を中心に、バンパーの補修や脱着などを含めて約7万円かかるとのこと。車種や作業内容によっては、バンパーに装着されたセンサー類の点検・調整などが必要になる場合もあり、傷を直すだけでは済まないことがあります。

「7万円か……。思っていたより高いな」

Kさんは車両保険に加入していたため、保険を使って修理することも考えました。しかし、気になったのは修理費用だけではありません。

今回の事故で車両保険を使った場合、翌年度以降の保険料がどの程度上がるのかも気になったのです。そこで、保険を使った場合と使わなかった場合の保険料を比較することにしました。

試算した結果、3年間の保険料の増額分は、修理費用の7万円を上回る見込みでした。もちろん、保険料への影響は等級や契約内容、事故の種類などによって異なりますが、Kさんの場合は、保険を使うメリットが小さいと判断したのです。

「保険を使っても、結局それ以上に保険料が高くなるなら、自分で何とかできないだろうか」

そう考えたKさんは、修理費用を節約するため、DIYで傷を目立たなくすることにしました。

節約のつもりが裏目に!コンパウンドでクリア層が剥がれる

Kさんが選んだのは、コンパウンドを使って傷を磨く方法でした。カー用品店などで手に入るため、専門的な設備がなくても手軽に試せそうだと考えたのです。

コンパウンドは、研磨剤によって塗装表面をわずかに削り、浅い傷を目立たなくするためのものです。適切に使えば洗車傷などの軽微な傷を改善できる場合がありますが、深い傷そのものを埋めることはできません。

Kさんは傷を消そうと、コンパウンドを使って丁寧に磨き始めました。しかし、実際に作業してみると、どの程度の力で磨けばよいのか、どこまで作業を続ければよいのかが分かりません。

傷が気になるあまり、同じ場所を繰り返し磨いてしまいました。その結果、傷を目立たなくするどころか、その結果、傷を目立たなくするどころか、局所的にクリア層まで剥がしてしまったのです。

クリア層は、塗装の表面を保護するとともに、光沢を保つ役割を担っています。ここまで傷めてしまうと、さらにコンパウンドで磨いても元の状態には戻せません。塗装の状態によっては、再塗装などの補修が必要になります。

Kさんにとって、もともとの悩みはフェンダーの擦り傷でした。しかし、DIYによって塗装に新たなダメージを生じさせてしまったのです。

そのままでも走行できる状態ではありましたが、見た目が気になります。大切にしてきた愛車を中途半端な状態にしたくないと考えたKさんは、結局プロに補修を依頼することにしました。

修理費用を抑えるために始めたDIYでしたが、作業の難しさを実感する結果となりました。

修理費用だけでなく作業のリスクも考える

車の傷を見つけると、自分で直せば費用を抑えられると考えがちです。

確かに、塗装表面についたごく浅い傷なら、適切なコンパウンドで目立ちにくくできます。一方、塗装の下地が見える傷や、爪が引っかかるほど深い傷、塗装が剥がれている傷は、DIYでの対応が難しいです。無理に磨くと、かえって補修範囲が広がるおそれがあります。

また、今回のようにバンパーからフェンダーにかけて傷がある場合は、部位ごとに補修方法が異なることもあります。先進安全装備を備えたクルマでは、修理内容によってセンサー類の点検や調整が必要になる場合もあるため、作業前に専門業者へ相談することが大切です。

車両保険を使うかどうかについても、修理費用だけで決めるのではなく、免責金額や翌年度以降の保険料への影響を確認したうえで判断しましょう。

Kさんのように、保険料の負担を考えて自費修理を選ぶこともありますが、費用を抑えたいからといって、必ずしもDIYが最善とは限りません。

愛車をきれいに保ち、余計な出費を防ぐためにも、傷の状態と修理方法を見極め、難しい補修はプロに相談してみましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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