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「もやもやしますね…」交差点で接触事故→過失割合1:9なのに…40代女性が納得いかなかった“思わぬ負担額”

  • 2026.10.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

交通事故に遭ったとき、気になる過失割合。「自分のほうが悪くないから、保険を使うほどではないだろう」と考える人もいるかもしれません。実際、過失が1割程度であれば、大きな負担にはならないようにも感じます。

ところが、相手のクルマの修理費が高額になると話は変わります。割合そのものが小さくても、実際の金額に置き換えると、思わぬ負担になるケースもあるのです。

「1割なら自腹で大丈夫」と考えていたAさん

ある日の夕方、Aさん(40代・女性)は交差点を走行中、相手のクルマと接触しました。

事故現場を確認すると、相手側には一時停止標識があり、双方の状況を踏まえて過失割合を検討した結果、Aさん1:相手9で決着しました。

Aさん自身のクルマの修理費は15万円だったため、相手の修理費もそのくらいだろうと予測。自分の過失が1割だったことから、「これなら保険を使わずに済ませよう」と考えていたそうです。

ところが、相手側の修理費を聞いて、その考えが変わります。相手のクルマは輸入車で、修理費は50万円。なかでもヘッドライトは高額な部品で、交換だけでも20万円以上かかる車種でした。

Aさんの過失はわずか1割です。それでも、相手の修理費50万円に対する1割は5万円。

「1割なのに、5万円も負担するの?」

Aさんが驚いたのも無理はありません。

過失割合だけでなく損害額も見る

今回、Aさんの修理費は15万円でした。過失割合がAさん1:相手9であれば、相手側の過失9割にあたる13万5000円がAさんの損害に対する賠償の対象となります。一方、Aさんは相手の修理費50万円の1割にあたる5万円の負担となります。このケースでは、相手への賠償5万円と自分の修理費の自己負担1万5000円を合わせた、合計6万5000円がAさん側の負担額です。

Aさんにとって、「過失1割なら、それほど負担はない」という最初のイメージとは違う結果でした。

過失割合が小さいからといって、必ずしも金銭的な負担も小さいとは限りません。相手のクルマが高額だったり、損傷が大きかったりすれば、1割、2割という数字が具体的な金額になったとき、驚くことがあります。

Aさんは、

「自分は悪くなくて、わたしのクルマの自己負担が1万5000円なのに、相手に5万円というのはもやもやしますね…」

と後味の悪さを感じたようにみえましたが、最終的に、自動車保険を使って事故を処理することにしました。

当初は自己負担で済ませるつもりでしたが、相手への賠償額が5万円になることが分かり、保険を使った場合に今後どのくらい保険料が上がるのかを確認することにしたのです。

Aさんは20等級だったため、3等級ダウンして17等級となりますが、補償内容を変更すれば保険を使った場合の負担増は3年間で4万円程度。今回の負担額や今後の保険料を考慮し、さらに自分の中でスッキリ終わらせたいと考え、保険を使う判断に至りました。

保険を使うかは「等級」と「今後の保険料」で判断

自動車保険は、事故で保険金を受け取れば安心というものではありません。

事故の内容によって等級が下がり、翌年以降の保険料が上がります。そのため、少額の損害であれば、保険を使わず自己負担したほうが結果的に負担が少ないでしょう。反対に、相手のクルマが高額で、過失割合が小さいにもかかわらず賠償額が大きくなるケースでは、保険を使うメリットが出てくることもあります。

事故が起きた際は、過失割合だけを見て「保険は必要ない」と判断するのではなく、双方の修理費や賠償額を確認することが大切です。

そのうえで、保険を使った場合に翌年以降の保険料がどの程度変わるのかも確認し、自己負担と比較して判断しましょう。

「1割だから大丈夫」と思っていても、相手のクルマによっては数万円、場合によってはそれ以上の負担になることがあります。

事故に遭ったときは、過失割合の数字だけで判断せず、具体的な金額を保険会社や代理店に確認したうえで、保険を使うかどうかを決めましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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