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30代子育てママ「1週間だけなら大丈夫」自動車保険の特約を外した結果…修理中の代車で直面した“誤算”

  • 2026.10.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

自動車保険の更新時期になると、少しでも保険料を抑えたいと考えるものです。補償内容を見直し、使う機会が少ないと思う特約を外すことで、保険料を安くできる場合もあります。

ただ、普段は必要性を感じない補償でも、事故でクルマが使えなくなったときに、その存在の大きさに気付くことがあります。

年間1万円の節約が、事故後の生活に思わぬ不便をもたらした、Aさんの事例をご紹介します。

節約のため年間1万円の特約を外したAさん

Aさんは、夫と小さな子ども2人の4人家族です。普段はAさんがミニバン、夫が軽自動車を主に使用していました。

買い物や保育園への送迎など、子育て中の生活ではクルマを使う機会が多く、Aさん一家にとってスライドドア付きのミニバンは欠かせない存在です。

しかし、物価の上昇が家計を直撃するなか、少しでも支出を抑えたいと考えたAさんは、自動車保険の更新を前に保険料を見直すことにしました。

いくつかのプランを試算してもらったところ、レンタカー費用特約を付けていることで保険料が年間約1万円高くなることが分かりました。

「事故に遭わなければ使わないかもしれない」

そう考えたAさんは、年間1万円を節約するために、この特約を外すことにしました。

毎年支払う保険料を少しでも抑えたいという気持ちからの判断でした。

事故でミニバンを修理することになったのだが…

ところが、更新から数カ月後、Aさんが事故に遭い、ミニバンを修理することになりました。

修理には数日かかるため、その間の移動手段を確保しなければなりません。

レンタカー費用特約が付いていれば、契約内容の範囲内でレンタカー費用が補償されます。しかし、Aさんは更新時に特約を外していたため、レンタカーを利用する場合は費用を自分で負担する必要がありました。

ミニバンを自費で借りるとなれば、1日1万円以上かかることもあります。修理期間が長くなれば、その分だけ負担も大きくなります。

そこでAさんは、修理工場が無料で用意してくれた代車を借りることにしました。

ただし、用意されていたのはスライドドアのない軽自動車です。

普段からミニバンを使っているAさんにとって、子ども2人を乗せて移動するには、いつもとは勝手が違いました。

「無料で借りられる代車があるなら、それで何とかなる」

そのときは、Aさんもそう考えていたといいます。

「1週間だけなら大丈夫」と思ったものの…

Aさんの夫はちょうど出張中で不在だったため、子どもの送迎や買い物を代わってもらうこともできませんでした。

そのため、修理が終わるまでの約1週間、その代車で過ごすことになったAさん。最初は「1週間だけなら大丈夫」と思っていたものの、実際に使ってみると、普段のミニバンとの違いを実感します。

子どもを乗せる際にはチャイルドシートの載せ降ろしがあり、買い物をすれば荷物も増えます。ミニバンなら余裕を持って積めていた荷物も、軽自動車ではスペースを気にしながら載せなければなりません。さらに、スライドドアがないため、子どもの乗り降りでも周囲のクルマや壁との距離に気を使います。

保育園への送迎や買い物など、普段なら何も考えずに出かけていた用事にも少しずつ面倒を感じるようになりました。

なかでも買い物は、子ども2人を連れて荷物まで積めるだろうかと考え、外出そのものを控えることもあったそうです。

たった1週間とはいえ、毎日の生活で使うクルマが変わると、これほど不便を感じるのか。Aさんはそこで初めて、普段使っているミニバンが自分の家庭にとってどれだけ重要な存在だったのかに気付きました。

そして修理が終わったとき、「年間1万円を節約したけれど、あのとき特約を外さなければよかった」と感じたそうです。

レンタカー費用特約の有無はライフスタイルで考える

レンタカー費用特約の必要性は、クルマを所有している人なら誰にでも同じというわけではありません。家族の人数やライフスタイルによって、クルマが使えなくなったときの影響は大きく変わります。

例えば、夫婦それぞれが通勤にクルマを使っている家庭では、2台のうち1台が修理中になっても、もう1台を代わりに使えるとは限りません。子どもの送迎などが重なれば、家族の誰かがクルマを使えなくなるだけでも予定の調整が必要です。

一方、単身で暮らしていて、普段から電車やバスを利用することが多い人なら、修理期間だけ公共交通機関に切り替えるという方法もあります。休日の買い物など、クルマを使う予定をずらせるのであれば、レンタカーを利用しないですむでしょう。

また、子どもの成長によっても事情は変わります。子どもがいる時期は送迎や買い物などでクルマを使う機会が多く、クルマが一時的に使えないことへの負担が大きくなる場合があります。

このように、同じ自動車保険でも、家族構成やクルマの使い方によって必要と感じる補償は変わります。

保険料を抑えるために特約を外すこと自体が間違いというわけではありません。ただ、年間約1万円という金額だけで判断するのではなく、家族の誰がどのような場面でクルマを使っているのかを一度整理してみることが大切です。

特約を残すか外すか迷ったときは、「もし自分のクルマが1週間使えなくなったら、家族の生活はどうなるか」と考えてみると判断しやすいでしょう。

自動車保険は、保険料の安さだけでなく、自分たちの生活に合った補償になっているかを確認しながら選びたいものです。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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