1. トップ
  2. 暮らし
  3. 「まさか18年間で…」約100万円で買ったスバル『ステラ』→41歳男性が明かした“走行距離”に「よく走ったな」

「まさか18年間で…」約100万円で買ったスバル『ステラ』→41歳男性が明かした“走行距離”に「よく走ったな」

  • 2026.11.2
undefined
出典:PIXTA(※画像はイメージです)

2008年に約100万円で購入したスバルの軽自動車「ステラL」。単なる通勤用の足として選んだ車が、まさか18年間で25万km以上も走るとは思わなかったそうです。

今回、41歳の自動車整備士の男性・Aさんから、愛車との歩みについて話を聞きました。幾度かのトラブルを乗り越え、彼がステラと交わした「最後の約束」とは?一台の車と長く付き合うことの魅力と、少し笑える心温まるエピソードを紹介します。

特別な理由もなく買った、約100万円の軽自動車

車を購入するきっかけは人によって様々ですが、初めから一生の相棒にしようと決意して選ぶ人はそれほど多くないかもしれません。今回話を聞いたAさんも、愛車との出会いはごくありふれた日常の一コマに過ぎなかったそうです。

Aさんが2008年に購入したスバルのステラLは、新車価格で約100万円という一般的なモデルでした。購入した当時、Aさんはまだ20代前半であり、日々の生活を支える通勤手段として、とにかく使い勝手の良い車を求めていただけだったそうです。そのため、手に入れた当初は車に対して特別な思い入れや強い執着があったわけではありません。

何年先まで乗り続けようとか、何万キロ走るまで手放さないでおこうといった、長期的な計画も持っていなかったといいます。だからこそ、18年という長い年月が経過した現在においても、自分が同じ車のハンドルを握り続けているとはまったく想像していなかったようです。

単なる通勤のための移動道具として選ばれたはずの軽自動車が、なぜここまで長い期間にわたって手元に残り続けることになったのでしょうか。その背景には、共に過ごした時間を通して、Aさん自身も気づかないうちに少しずつ変化していった車との関係性があると考えられます。

10万km、20万km…想像以上に走り続けたステラ

購入してからの日々は、職場への通勤や、早朝の澄んだ空気の中を走る趣味の釣りなど、日常的な移動手段として着実に走行距離を伸ばしていきました。毎日休むことなく走り続け、やがてメーターパネルの数値が10万kmを超えたとき、Aさんはただシンプルに「よく走ったな」と感じていたそうです。

しかし、驚きはそこで終わることはありませんでした。その後も致命的な不具合に見舞われることなく、20万kmという未知の領域をもあっさりと越えてしまったからです。この予想外の耐久性を目の当たりにして、Aさんは軽自動車がこれほどまでにタフに走るものなのかと、良い意味で期待を裏切られた気分になったと振り返っています。

とはいえ、何も手入れをせずに走り続けたわけではありません。Aさんは自動車整備士という職業に就いており、タイミングベルトやブレーキ関連の部品、さらには車の乗り心地を左右するショックアブソーバーなどの消耗部品を、時期を見て自らの手でこまめに交換してきたそうです。単に車両そのものが頑丈だったという事実だけでなく、プロとしての知識を活かした日々の対話とも言える丁寧なメンテナンスを継続してきたことが、長寿を支える大きな要因になったのではないでしょうか。

24万kmで訪れた故障。それでも買い替えなかった理由

そのような順調な歩みを続けてきたステラにも、ついに大きな試練が訪れることになります。走行距離が約24万kmに達した頃、趣味の釣りの帰りに立ち寄った友人宅での出来事でした。帰路につくためにエンジンをかけて暖機をしていたところ、ふと普段の排気ガスとは異なる独特の匂いが漂ってきたそうです。

その異変にいち早く気づき、急いでボンネットを開けて内部を確認してみると、エンジンを冷やすための重要な部品であるラジエーターから冷却水が漏れ出しているのが見つかりました。18年という長い使用期間を考慮すれば、いつどこで車が動かなくなっても不思議ではない状況だったと言えます。一般のドライバーであれば、高額な修理費用や出先でのトラブルへの不安を天秤にかけ、これを機に新しい車への買い替えを検討してもおかしくないタイミングかもしれません。

ところが、自動車整備士であるAさんには、必要な部品さえ交換すればまだ十分に走れるという、経験に裏打ちされた選択肢がありました。結果として、約3万円という部品代を費やし、自らの手と技術で修理を完了させたそうです。この一連の出来事は、単なる機械の修繕という枠を超えて、Aさんの中でステラが単なる足代わりから手放せない大切な相棒へと変わっていたことを静かに物語っているように感じられます。

25万kmの節目で決めた、愛車との最後の付き合い方

幾多の道のりとトラブルを経て、ついに走行距離は25万kmの大台を突破しました。その記念すべき瞬間は、特別なドライブの最中や遠くへの旅行先などではなく、いつもと何ら変わらない平日の通勤の道すがらだったそうです。翌日、職場の同僚や友人に少し誇らしげにその事実を報告したというエピソードからは、Aさんの日々の暮らしにいかにこのステラが自然に溶け込んでいるかが伝わってきます。

そして、この大きな節目を迎えた頃から、Aさんは「壊れて走れなくなる最後のその時まで、自分自身の手で愛車の面倒を見続けよう」と心に決めたようです。実はつい最近になってからも、走行中に突然電源系のトラブルが発生し、車が完全に動かなくなるという新たなハプニングに見舞われたといいます。それでもAさんは少しも慌てることなく、笑い話を交えながら新しいバッテリーに交換して乗り続けているそうです。

「車のバッテリーが音を上げても、自分の方が先に音を上げるつもりはないです」というAさんの言葉には、長年連れ添ってきた整備士としての意地と、愛車への限りない愛情がにじみ出ていました。25万kmを超えたステラが、あとどれほどの距離を一緒に走れるのかは誰にも分かりません。ただ一つ確かなのは、車が本当にその役目を終える日まで、Aさんが新しい車を迎える予定はなさそうだということです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


【エピソード募集】運転中、駐車場で…「えっ!」と思った体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ