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40代女性「じつは困ってるんです…」憧れの吹き抜けリビングで後悔→5m上で回るシーリングファンの“盲点”

  • 2026.11.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

朝晩の冷え込みが増し、暖房を使い始める季節が迫ってきました。吹き抜けにシーリングファンを付けた家では、ファンが活躍する時期でもあります。

ファンの風は、一般的に夏は下向き、冬は上向きに切り替える使い方が推奨されています。吹き抜けでは空気のめぐりがよくなり、冷暖房の効率が上がりやすくなります。

ただ、高い所にある設備には、住んでから気づく不便さも…。営業をしていたころに伺ったお宅で、その不便さを教えていただいたので紹介したいと思います。

昇降機を付けずに建てた、吹き抜けのリビング

10年ほど前、お風呂のリフォームの相談で、あるお宅に伺ったときの話です。案内されたのは、天井が吹き抜けになった開放的なリビングでした。

5mほど上の天井で、アンティーク調のシーリングファンが回っていました。「居心地のよさそうなリビングですね。シーリングファンも、すてきです」と伝えました。

すると40代の女性は「じつは、困ってるんです」と言い、「羽根に積もったホコリを、掃除できないんです…」と続けました。

新築のとき、建築会社から「吹き抜けのファンは自分では掃除できないので、ファンを下ろせる電動の昇降機を付けてはどうか」と提案があったそうです。

ただ、昇降機の見積もりが高く、柄の長いモップを買えば自分で掃除できると考え、付けずに建てたといいます。

実際のところ、5mほど上の羽根のホコリを、柄の長いモップで取り除くのは簡単ではありません。女性のお宅でも、「住み始めてから、ホコリを掃除できないまま」だといいます。

私は「吹き抜けの壁紙を貼り替えるときに、足場を立てると思いますので、そのとき一緒に対策したほうがいいかもしれませんね」と答えました。

昇降機は、建てる前に決めたい設備

昇降機を見送ったのは、費用を考えればあり得る判断でしょう。5mほど上にある設備の掃除がどれほど大変か、実際に暮らし始めるまでは実感が湧きにくいものなのかもしれません。

では、取り付ける段階でどう判断すれば、住んでからの誤算を防げるのでしょうか。

「後から付ける」が簡単ではない理由

まず考えたいのが、昇降機を付けるかどうか。そのとき大切になるのが、「後で付ければいい」と考えてよいかどうかです。

照明器具のメーカーには、天井に埋め込み、手元のスイッチでファンを下ろせる電動の昇降装置(昇降機)を扱うところもあります。

しかし、簡単に後付けできるわけではありません。天井に埋め込む装置なので、後から付けるなら天井を開ける工事になります。天井がファンと装置の重さに耐えられるような配慮も必要です。

その点も踏まえて、付けるかどうかを、建てる前に決めておきましょう。

昇降機の配線には、電気工事士の資格が必要

なお、「DIYで取り付けてコストを浮かせよう」とお考えなら、それは難しい選択です。

住まいの電気工事は、軽微なものを除き、電気工事士の資格がない人は作業してはならないと、電気工事士法で定められています。

天井に埋め込む昇降機や照明器具を、電源から配線して取り付ける工事も、これにあたります。後付けする際は、電気工事ができる業者に相談しましょう。

高い所の設備は、住んでからの手入れまで考慮して選ぶ

吹き抜けや高い天井に設備を付けるなら、器具の使い勝手だけでなく、住んでからの手入れまで見据えて選ぶ視点が欠かせません。

建てる前に「初期費用」と「維持費」を比べる

まずは費用面を具体的に整理してみましょう。

  • 昇降機を付ける場合:本体と設置工事の費用
  • 昇降機を付けない場合:業者へ定期的に依頼する清掃費と頻度

後付けする場合の概算費用も、念のため建築会社に聞いておきましょう。

初期費用だけでなく、将来かかる清掃費や手間まであわせて検討すれば、自分たちに合った選択をしやすくなります。

手が届かない高さなら「プロへの依頼」が前提になる

昇降機を付けないなら、掃除のときに無理に自力で高い所へのぼるのは厳禁です。NITE(製品評価技術基盤機構)も、はしごや脚立の使い方に注意するよう呼びかけています。

掃除は、高い所の作業に慣れた専門の業者に頼んでください。壁紙の貼り替えなどで室内に足場を組む工事があれば、そのときに一緒に頼むのも手です。

まとめ:長所と短所の両方を知って選ぶ

ものごとには、長所もあれば短所もあります。とくに、住宅設備のような「長期的な暮らしに影響するもの」は、短所も理解したうえで選択することが大切です。

家づくりの計画で、建築会社が止めたり別の案を出したりしたときは、短所を案じている可能性があります。ですから、なぜそう言うのかを確認してから決めたいところです。

理由だけでなく、見送ったときに住んでからかかる手間や費用も教えてもらえば、判断材料が増えます。「こんな質問をしたら嫌がられるかも」という心配はいりません。

住んだあとの安心まで見据える対話こそが、わが家をもっと快適で、愛おしい居場所に育ててくれるはずです。

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参考:
電気工事士法(e-Gov法令検索)
事故の約4割が60代以上!『はしごの上で作業しない』 『脚立にまたがらない』~ 「はしご・脚立」の誤使用は大ケガにつながります~(独立行政法人製品評価技術基盤機構)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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