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「犬の毛まで混じっていた」と庭のゴミを責められた妻。翌朝、夫婦で伝えた事実

  • 2026.9.29

風に飛ばされた綿ぼこり

妻と二人、マンションの4階で暮らしている。秋晴れの休日、ベランダを掃除していると、ほうきで集めた綿ぼこりの一部が風にさらわれ、手すりの向こうへ飛んでいった。

私はそのまま掃除を続けたが、妻は気になったらしく、しばらく下をのぞき込んでいた。

夕方、妻の姿が見えないと思っていると、少しして表情をこわばらせて帰ってきた。

飛んだ綿ぼこりが1階の庭に落ちたかもしれないと思い、私に相談せず謝りに行っていたという。

「どうした?何か言われたのか」

「うん……。庭にゴミが落ちてたって。それに『犬の毛も混じってた』って、言われて」

「犬の毛?」

「そう。でも、うちは犬なんて飼ってないでしょう?」

確かに、飛ばしてしまった綿ぼこりについては申し訳ない。しかし、犬を飼っていない我が家から犬の毛が落ちるはずはない。

私は妻の話を聞きながら、相手が庭にあったものをすべて我が家から落ちたゴミだと思い込んでいるのではないかと感じた。

「明日、今度は二人で行こう。飛ばしてしまったことは謝って、犬の毛については違うって伝えよう」

妻は少し安心したようにうなずいた。

犬の毛まで、うちのものだと言われて

翌朝、妻と並んで1階の部屋を訪ねた。

ドアを開けた男性は、私たちの顔を見るとすぐに昨日の話を始めた。

「だからさ、庭にゴミが落ちてたんだよ。犬の毛まで混じってたんだから」

私はまず、ベランダから綿ぼこりを飛ばしてしまったことを謝った。そのうえで、犬の毛についてははっきり伝えた。

「ただ、うちでは犬を飼っていません。ですから、その毛までうちから落ちたものだとは言えないと思います」

すると男性は眉を寄せた。

「昨日も奥さんはそんなこと言ってたけど、本当なのか?」

「はい。犬は飼っていません」

妻も隣でうなずいた。

「飛ばしてしまったゴミについては、本当にすみません。でも、犬の毛はうちのものではありません」

そのときだった。

男性の背後、部屋の奥から犬の鳴き声が聞こえた。

男性は一瞬黙り、振り返るように家の中へ視線を向けた。

妻も私も何も言わなかった。犬の毛がどこから来たのかまでは分からない。ただ少なくとも、犬を飼っていない私たちの家から出たものではない。

それだけは伝えられたと思った。

通路の先では、隣の奥さんが自転車を出していた。犬の鳴き声に気づいたのか、一度こちらへ目を向けたが、何も言わずにそのまま出ていった。

男性は少し間を置いてから、「分かった」とだけ言い、ドアを閉めた。

「帰ろうか」

「うん。ちゃんと話せてよかった」

それ以来、男性から庭のゴミについて言われることはなかった。先日、ゴミ置き場ですれ違ったときには、お互いに小さく会釈をしただけだった。

飛ばしてしまったものについて謝るのは当然だと思う。ただ、自分たちのものではないことまで責任を負う必要はない。妻と一緒に事実だけを伝えに行ってよかったと思っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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