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「手数料がかかりません」銀行員の勧めで“Web通帳”を使い始めるが…→2ヶ月後、60代女性を襲った“想定外の事態”【元銀行員は見た】

  • 2026.10.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

近年では『インターネットバンキング』や『Web通帳』などが広く普及しており、スマホで手軽に口座管理や振込ができるようになりました。銀行でもキャンペーンなどを通して利用を促していますが、スマホ操作に慣れていない人や、苦手意識がある人は注意が必要です。

今回は、銀行員のすすめでWeb通帳を使い始めたものの、結果として後悔することとなった女性の事例を紹介します。

「難しい操作は不要です」Web通帳の利用を始めた女性

60代の女性・Aさん(仮名)は、口座開設時にWeb通帳の利用を勧められました。

Web通帳の利用には、インターネットバンキングへの登録が必要になるとのこと。

はじめは「スマホ操作に自信がない」と断ったAさんでしたが、その後の説明を受けて、最終的にはWeb通帳・インターネットバンキングの利用を決めたそうです。

「私に使いこなせるのか…と不安でしたが、紙の通帳を発行すると手数料がかかると言われたんです。それに、インターネットバンキングなら振込手数料も安くなるとか。『難しい操作はない』とおすすめされたので、それなら頑張ってみようかなと」

その場でサポートを受けながら、インターネットバンキングの登録作業を済ませました。

2ヶ月後、取引履歴を確認しようとするも…

2ヶ月後、口座の取引履歴の確認と振込のため、インターネットバンキングの利用を試みたAさん。しかし、ログインのために設定したID・パスワードが分からなくなってしまったそうです。

「銀行で教えてもらって、スマホのメモ機能に書いておいたはずなのに…」

アプリを1つずつ確認し、やっとメモを見つけたAさんは、なんとかログインに成功。取引履歴の確認を終えて、ブラウザの『戻る』ボタンをタップしたところ、“不正な操作によりログアウトされました”との案内が表示されました。

「どういうこと?やっとログインできたのに…」

メモアプリを開き、もう一度ログインし直します。今度は振込のために必要事項を入力すると、専用アプリで発行されるワンタイムパスワードの入力を求められました。

「ワンタイムパスワード?アプリで発行って…どうしたらいいの?」

操作方法が分からず、途方に暮れるAさん。

結局、銀行を訪れてATMから振込をしたそうです。

「Web通帳やインターネットバンキングは確かに便利ですが、私はこれまで通り紙の通帳で口座を管理するのが合っていると再認識しました。もともとスマホに疎いのもあり、『本当にこれで合っているのか』と不安になってしまうので…。手数料はかかってしまいますが、やはり通帳を発行しようかなと思います」

そう話されていました。

利便性だけじゃない!口座管理で“大切にしたいこと”とは

デジタル化が進む中、スマホやPCを利用した口座管理・取引はますます広がっていくことが予想されます。

しかし、利便性が高く、手数料カットにもつながるというメリットがある一方で、それがすべての人にとって最適な選択肢であるとは限りません。

大切なお金を管理するという性質上、もっとも重視したいのは、“ストレスなく安心して口座管理できること”です。

特にスマホ操作に慣れていないシニア世代では、Aさんのように、「多少手数料の負担をしてでも、紙の通帳を手元に持っておきたい」という人もいるでしょう。

中には、“70歳以上は通帳発行手数料0円”のように、シニア向けの手数料優遇措置を設けている金融機関もあります。

口座開設の際は、最新のサービスについて知ったうえで、自分に合った方法を取り入れましょう。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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