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歯科医「早めの対処が必要です」→実は『歯を失う』リスクを高めている…当てはまったら要注意な「3つの症状」とは?

  • 2026.11.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「歯磨きをすると少し血が出る」「口臭が気になるけれど、そのうち治まるだろう」。そんな口の中の小さな違和感を、つい見過ごしてはいないでしょうか。

口内環境の悪化や歯周病は、初期の自覚症状が乏しいため放置されがちですが、進行すると歯を失うだけでなく、全身の健康バランスにも関わってきます。

日頃の歯磨きでどんな変化に気をつけるべきなのか、そして健康な口内環境を守るために何から始めればよいのか。歯科医師の鷹巣多紀さんに、見逃したくない口内のサインと具体的なケア方法について伺いました。

見逃さないで。口内環境の悪化を示す「3つのサイン」

---日常の中で、どのような口の中の変化に注意すればよいでしょうか?

鷹巣 多紀さん:

「特に気にかけてほしいのは、『歯茎の出血や腫れ』『厚い舌苔(ぜったい)』『歯磨きをしても続く口臭』の3つです。どれも口の中で細菌が増殖し、トラブルが起きている可能性を知らせるサインです。

1. 歯茎から血が出る、腫れを繰り返す

「歯磨きのたびに出血したり、歯茎が赤く腫れたりしている場合は、歯周病の初期段階が疑われます。歯と歯茎の境目に残ったプラーク(歯垢:細菌のかたまり)が、歯茎に炎症を引き起こしているためです。

初期の歯周病は強い痛みがほとんどなく、気づかないうちに骨へ炎症が広がっていきます。放置すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯がぐらついて抜けてしまうこともあるため、『たまに出血するだけだから』と放置せず、早めの対処が必要です。」

2. 舌に白や黄色の汚れが厚く付着している(厚い舌苔)

「舌の表面に細菌やはがれた粘膜が付着したものを『舌苔』と呼びます。薄く白い程度であれば健康な状態ですが、厚く層になっている場合は、口の自浄作用(唾液の分泌など)が低下していたり、清掃が不足していたりする可能性があります。

厚い舌苔は口臭の大きな原因になります。ただし、無理にこすり落とそうとすると舌の粘膜を傷つけてしまうため、適切な方法で優しくケアすることが大切です。」

3. 歯磨きをしても口臭が気になる

「起床時などの一時的な口臭は誰にでもありますが、丁寧に歯磨きをしてもにおいが続く場合は、歯周病や進行した虫歯、舌苔の蓄積などが隠れているケースが多いです。

マウスウォッシュやタブレットで一時的にごまかせても、根本的な原因である細菌や歯石は取り除けません。気になる場合は、自己判断で済ませず歯科医院で原因を調べてもらいましょう。」

今日から見直す。口内環境を整える正しいセルフケア

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---口内の細菌を減らし、トラブルを防ぐために今日からできることはありますか?

鷹巣 多紀さん:

「まずは毎日の歯磨きに、『歯と歯の間の清掃』を取り入れることから始めてみてください。歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは約6割程度しか落とせないといわれています。」

1. 1日1回、夜の歯磨きにフロスや歯間ブラシを加える

  • 狭い隙間にはデンタルフロス: 歯と歯が密接している部分に適しています。勢いよく押し込まず、ノコギリを引くようにゆっくり滑り込ませ、両隣の歯の側面に沿わせて汚れをかき出します。
  • 隙間がある部分には歯間ブラシ: 歯茎が下がって隙間ができている部分に適しています。無理なくスムーズに入るサイズを選び、水平に優しく動かします。サイズ選びに迷う場合は、歯科医院で自分に合うサイズを確認してもらいましょう。

2. 舌のケアは「1日1回、朝に優しく」

舌苔が気になる場合は、専用の舌ブラシを使用します。

  • タイミングは起床時の1日1回が目安です。
  • ブラシを舌の奥から手前に向かって、軽い力で数回動かします。
  • 力を入れすぎたり、1日に何度もこすったりすると味蕾(味を感じる組織)を傷つける恐れがあるため、奥から手前へ優しくなでる程度にとどめましょう。」

セルフケアと「プロのケア」を組み合わせて健康を守る

毎日の丁寧なセルフケアは基本ですが、それだけで口内トラブルを100%防げるわけではありません。

歯垢が唾液中のミネラルと結びついて固まった「歯石」は、毎日の歯磨きでは落とせません。歯石の表面はザラザラしているため、さらに細菌が付着しやすい悪循環を生んでしまいます。

歯茎の出血や口臭が続くときは、セルフケアの改善と並行して、歯科医院で歯石の除去や歯周ポケットのチェックを受けることが不可欠です。

口の中の小さな違和感は、体が発している大切なサインです。「少し血が出るくらい」と見過ごさず、フロスなどの新しい習慣を始めるとともに、定期的な歯科検診を健康管理のルーティンに加えてみてください。


監修者:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw X: https://x.com/kikimama0405

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