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『口臭がキツい人』には“生活習慣”に共通点があった。当てはまったら要注意…歯科医が明かす「4つの特徴」とは?

  • 2026.10.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「毎日丁寧に歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる……」そんな悩みを抱えていませんか?一生懸命ケアをしているつもりでも、もしかするとその方法が、かえって口臭を悪化させる原因になっているかもしれません。

口臭の背景には、日々の生活習慣や口の乾燥だけでなく、意外な体の不調や病気が隠れていることもあります。また、よかれと思って行っている舌磨きや洗口液の使い方が、口の中を傷つけている可能性もあるのです。

今回は、口臭の意外な原因と、私たちが陥りがちなケアの盲点、そして明日から始められる本当に効果的な対策について、歯科医師の鷹巣多紀さんに詳しく解説していただきました。

口臭が強まる意外な原因とは?生活習慣から病気のサインまで

---毎日歯を磨いていても口臭が気になることがあります。そもそも、口臭はどのような原因で強くなるのでしょうか?

鷹巣 多紀さん:

「生活習慣では、喫煙や飲酒、水分不足、口呼吸などが口臭を強める要因になります。たばこやお酒そのもののにおいだけでなく、口の乾燥も関わるためです。唾液には汚れを洗い流す働きがあり、口が乾くと、その働きが弱まります。緊張やストレスによる口の乾きも、見落としたくない点です。

また、食事を大きく減らすダイエットや極端な糖質制限も、口臭のきっかけになることがあります。糖の代わりに脂肪を多く使うようになると、『ケトン体』という物質が増え、その一部が息に混じて独特のにおいを生じるのです。口の汚れとは別の仕組みなので、歯磨きだけでは取り除けません。

病気では、糖尿病や、唾液が出にくくなる『シェーグレン症候群』などが、口の乾燥を通じて口臭につながることがあります。病気そのものではなく、治療に使う薬の副作用で口が乾く場合もあるため、受診時には飲んでいる薬も伝えてください。薬は自分で中止せず、処方した医師に相談しましょう。

口の中以外に原因がある場合は、副鼻腔炎や扁桃炎といった鼻・のどの炎症、胃の内容物が逆流する『胃食道逆流症』などが考えられます。鼻づまりやのどの痛み、胸やけなど、口臭以外の症状も原因を考える手がかりです。肝臓や腎臓の働きが大きく低下した場合も口臭に関わりますが、日常的な口臭の原因としては多くありません。

なお、糖尿病でインスリンが著しく不足すると、ケトン体が増えて息が甘いにおいになる場合があります。強いのどの渇きや吐き気、深く速い呼吸などもあるときは、すぐに医療機関を受診してください。

口臭だけが続く場合は、まず歯科で相談しましょう。においだけで病名を判断せず、生活習慣や体調の変化も伝えることが大切です。口の中を診てもらったうえで、必要に応じて耳鼻咽喉科や内科での確認につなげていきます。」

良かれと思ったケアが逆効果に?舌磨きや洗口液の落とし穴

---口臭が気になると、つい何度も舌を磨いたり、刺激の強い洗口液をたくさん使いたくなったりしますが、これらは効果があるのでしょうか?

鷹巣 多紀さん:

「口臭が気になると、何度も舌を磨いたり、強い刺激のある洗口液を使いたくなったりするかもしれません。ただ、回数や強さを増やせば、その分においが取れるわけではないのです。特に気をつけたいのは、舌や粘膜を傷つけることと、口の乾燥を強めてしまうことです。

舌の表面は細かな突起に覆われています。『白い部分を全部落とそう』と強くこすると、表面を傷つけ、ヒリヒリした痛みの原因になります。舌苔が気になる場合は、舌用のブラシなどで、奥から手前へ軽くなでるように清掃しましょう。清掃は1日1回までを目安にし、痛みや出血があれば中止してください。舌を磨きすぎると必ず口臭が悪化する、とまではいえませんが、傷つくまで続ける必要はありません。

洗口液も、歯磨きの代わりではなく、補助として使うものです。口臭を抑える成分を含む製品もありますが、爽快感の強さが効果の高さを表しているわけではありません。特に口が乾きやすい方では、アルコールを含む製品が乾燥感や刺激を強めることがあるため、アルコールを含まないものを選ぶとよいでしょう。

使う量や回数、薄める必要があるかどうかは、製品の表示に従ってください。多く使ったり、濃く使ったりしても効果が増すとは限らず、製品によっては歯への着色や味の感じ方の変化が起こることもあります。においが続くときは、さらにケアを増やす前に原因を確かめることが大切です。歯周病などが隠れている場合、洗口液だけでは十分に対処できません。」

明日からできる!「届かない場所のケア」と「乾燥対策」の具体策

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---口臭を根本から予防するために、明日から日常生活で実践できる正しいアプローチを教えてください。

鷹巣 多紀さん:

「明日から見直すなら、歯磨きの回数を増やすより、『歯ブラシが届いていない場所のケア』と『口の乾燥対策』から始めてみてください。口臭の原因は人によって違うため、誰にでも一番よい方法があるわけではありませんが、この2つは毎日の生活で取り組みやすい対策です。

まず、フッ素入りの歯磨き剤を使い、1日2回、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨きましょう。それに加えて1日1回、歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシで清掃します。歯ブラシだけでは落としにくい汚れを取り除くためです。歯間ブラシは無理に押し込まず、すき間に合うサイズを選んでください。舌に汚れが厚くついている場合は、1日1回を目安に優しく清掃し、白さを残さず取ろうとしないことも大切です。

日中は水を少しずつ摂り、食事を抜かず、よく噛んで食べるようにしましょう。口が乾いたときに、砂糖を含まないガムを噛んで唾液を促す方法もあります。喫煙や多量の飲酒を見直すことも、乾燥対策の一つです。鼻づまりで口呼吸になる方や、薬を飲み始めてから口が乾く方は、その原因への対応も必要になります。薬は自分でやめず、処方した医師や歯科医師に相談してください。

歯ぐきの腫れや出血、歯の痛みがある場合や、こうしたケアを続けても口臭が気になる場合は、歯科で確認してもらいましょう。歯石や歯周病の状態によっては、自宅のケアだけでは改善が難しいこともあります。『もっと頑張って磨かなければ』と一人で抱え込まず、今の磨き方や、どの場面でにおいが気になるのかを伝えるところからで大丈夫です。」

一人で抱え込まず、正しいケアと専門家への相談を

口臭はとてもデリケートな悩みだからこそ、私たちはつい過剰なセルフケアで解決しようとしがちです。しかし、よかれと思った強すぎる舌磨きや、不適切な洗口液の使用が、かえってお口のトラブルを引き起こしてしまうことも分かりました。

まずは、明日からできる「歯ブラシが届きにくい場所の丁寧なケア」と、こまめな水分補給などの「お口の乾燥対策」から、無理なく見直してみませんか?それでも気になる場合や、お口に痛みや腫れがあるときは、一人で抱え込まずに専門家である歯科医師に相談することが、爽やかな息と健康な体を取り戻すための何よりの近道です。


監修者:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。

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