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「これを飲んでいれば安心」毎朝“ヨーグルトドリンク”を飲み続けた40代女性→管理栄養士に指摘された“感染症の落とし穴”とは?

  • 2026.10.11
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スポーツジムの管理栄養士として、栄養面からダイエットや健康維持のサポートをしている工藤まりえです。

中学生と高校生の子どもの学校で、インフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいることを知った48歳女性のMさん。「今年こそ家族みんなでインフルエンザにかからず、元気に過ごしたい」と考え、家族の朝食に取り入れたのが、免疫への働きが表示された特定保健用食品のヨーグルトドリンク。1日1本なら手軽に続けられ、「これで今年の冬も安心」と思う一方、本当にこれだけで感染症対策になるのか、少し気になっていました。

子育てや家事を優先するあまり、後回しにしがちな自分の健康管理。「免疫のために何をプラスするか」だけでなく、まずは自分自身が毎日の食事をきちんと摂ることの大切さを紹介します。

今年の感染症対策、「これを飲んでいれば安心」と思っていたけれど?!

48歳のMさんは、子どもたちの学校でインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいると知ってびっくり。今年は例年よりも早い時期から感染が広がっているようです。

中学生と高校生の子どもを持つMさん。「今年の冬こそ、家族みんなで元気に過ごしたい」と、すぐにできる感染症対策を考え始めました。

そこで取り入れたのが、免疫への働きが表示された特定保健用食品のヨーグルトドリンクです。1日1本、朝食にプラスするだけなら手軽に続けられるため、「これなら無理なく習慣にできそう」と、毎朝家族で飲むようになりました。

Mさん自身にとっても、忙しい朝に取り入れやすいことが魅力でした。朝食の準備に加えて子どものお弁当作りもあり、朝はゆっくり座って食事をする時間がありません。普段は、お弁当に入らなかったおかずを少しつまんだり、コーヒーを飲んだりする程度です。ヨーグルトドリンクなら、忙しい朝でも1本飲むだけ。これなら自分も無理なく続けられそう、と感じていました。

家族のために始めたヨーグルトドリンク。手軽に取り入れられるのはうれしい一方で、感染症が気になるこの季節、本当にこれだけでよいのでしょうか。

ヨーグルトドリンク1本では、朝食の代わりにならない 

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Mさんのように、朝は時間がなく、自分の食事を後回しにしてしまう人にとって、ヨーグルトドリンクは手軽で便利な選択肢です。毎日の習慣として取り入れること自体は、決して悪いことではありません。

ただ、ヨーグルトドリンク1本で、朝食に必要な栄養を十分に補えるわけではありません。

朝食では、まず体を動かすためのエネルギーを確保し、そのうえで、筋肉や体の組織をつくるたんぱく質、体の調子を整えるビタミンやミネラルなども摂りたいもの。ヨーグルトドリンク1本だけでは、これらを十分に補うことは難しいでしょう。

さらに気をつけたいのが、空腹の状態で糖質を含む飲み物だけを摂ることです。商品によっては砂糖や果糖ぶどう糖液糖などが含まれているものもあり、食事をほとんど摂らないまま飲むと、血糖値が上がりやすくなることがあります。

血糖値が急激に上昇する「血糖スパイク」が起こると、その後の血糖値の変化に伴って、倦怠感や眠気を感じることもあります。朝食をドリンク1本だけで済ませた結果、午前中にだるさや眠気を感じてしまっては、せっかくの健康習慣も十分に生かせません。

だからといって、ヨーグルトドリンクをやめる必要はありません。ポイントは、これを「朝食の代わり」にするのではなく、「基本の朝食にプラスするもの」と考えることです。

「免疫のために何を取り入れるか」に目を向けるだけでなく、まずは自分自身が朝から必要な栄養素を十分にを摂れているか。そのポイントを見逃してしまっては、せっかくの感染症対策も十分な効果を発揮できません。

頑張りすぎない感染症対策。まずは一品から 

感染症が気になる季節になると、「免疫のために何を食べればいい?」と、特別な食品を探したくなるものです。でも、まず大切にしたいのは、特別なものを取り入れることより、毎日の3食をきちんと食べること。

特にMさんのように、時間に余裕がなくて朝食をきちんと食べられていない場合は、まず朝食を見直すことから始めてみましょう。朝から何品も用意する必要はありません。ご飯やパンなどの主食に、卵や納豆、チーズなどを組み合わせるだけでも、朝食としての形が整います。

前日の夕食のおかずを少し残しておいたり、すぐ食べられる食品を常備しておいたりするなど、「朝はなるべく調理しない工夫」もおすすめです。お弁当を作る必要があるのなら、朝食用にも少し多めに調理したり、ゆで卵や卵焼きなど、朝食と兼用できるメニューを使っていくのもいいかもしれません。

そのうえで、何か一つ感染症対策のためにプラスするなら、ヨーグルトなどの発酵食品を取り入れるのも一つの方法です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などは腸内環境に影響を与えることが知られています。納豆やみそ、ぬか漬け、キムチなど、身近な発酵食品にもさまざまな種類があります。

「免疫のために何かを足さなくては」と考える前に、まずは自分自身の朝食をきちんと食べること。ヨーグルトドリンクも、朝食の代わりではなく、毎日の食事を支えるものの一つとして上手に取り入れていきたいですね。


執筆・監修者:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。 

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