1. トップ
  2. マンガ
  3. 「レジで勝手に撮らないで」客まで映して動画を撮る中学生、注意された少年がスマホを下ろした理由

「レジで勝手に撮らないで」客まで映して動画を撮る中学生、注意された少年がスマホを下ろした理由

  • 2026.9.28
「レジで勝手に撮らないで」客まで映して動画を撮る中学生、注意された少年がスマホを下ろした理由

列の前で向けられたカメラ

少年はレジを待つ列で仲間に向けて撮影を始めます

近所のドラッグストアで、レジの順番を待っていたときのことです。私の前には、中学生くらいの子たちが八人ほど並んでいました。

友達同士で話が弾んでいるらしく、少しにぎやかでした。私は、楽しい年頃なのだろうと思い、特に声をかけることもなく待っていました。

ところが、そのうちの一人がスマホを取り出しました。仲間へ向けて持ち上げ、その場で動画を撮り始めたのです。

少年は撮っている動画をネットへ上げようと話します

「この動画、ネットに上げようぜ」

撮影していた少年が、仲間に声をかけました。私はその言葉を聞いて、スマホの向きを確かめました。

仲間だけを近くで撮っているなら、私が口を出すことではありません。けれど、カメラはこちらの列にも向いていて、私や後ろに並ぶ人まで映りそうな角度でした。

私は顔をそらしかけましたが、そうすれば済むことではないと気づきました。

後ろに並ぶ男性は少年に撮影をやめるよう伝えます

「レジで勝手に撮らないで」

私は少年へ声をかけました。すると少年は、スマホを持ったまま振り向きました。今まで楽しそうに話していた口が止まり、目を丸くしました。

私はカメラの前へ割り込んだり、端末を取り上げたりはしませんでした。列に立ったまま、問題になっているのは何かを伝えました。

「私や、後ろの人も映る向きですよ」

少年は初めて、私の後ろへ目を向けました。

自分たちだけの動画ではない

男性は周囲の人も映る動画を消すよう求めます

「友達を撮ってただけで……」

少年はそう言いかけました。私は、誰を撮るつもりだったかではなく、誰が映ってしまうかを考えてほしいと伝えました。

ここは仲間だけの場所ではありません。買い物に来て、ただ順番を待っている人もいます。その人たちまで入った動画を、そのまま公開しようとしていたのです。

「今の動画は消してください」

少年はスマホを胸元まで下ろしました。

少年は男性に謝りスマホを下ろして操作します

少年は画面へ目を落とし、それから私のほうを見ました。先ほどの浮かれた様子はなく、声も小さくなっていました。

「すみません。消します」

少年は撮影をやめ、操作を始めました。仲間も騒ぐのをやめて、その様子を見ていました。私は少年が顔を上げるのを待ち、公開せずに削除するのだと確かめました。

誰も何も言わなければ、買い物中の姿が知らないところへ出ていたかもしれません。

少年は動画を消したと伝えてスマホをしまいます

「消しました」

少年が答えたので、私はうなずきました。少年はスマホをしまい、レジのほうへ向き直りました。仲間からも、小さく謝る声が聞こえました。

私が求めていたのは、子どもたちを言い負かすことではありません。撮られたくない人がいると分かって、今の撮影をやめてもらうことでした。

にぎやかに買い物をすることと、周囲まで勝手に撮ることは別です。私はもう顔を隠す必要もなく、安心して自分の会計の順番を待てました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ