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「3食食べさせるのが難しい…」物価高が子育て家庭を圧迫 続く居場所づくりの今

  • 2026.9.27

札幌の寺に子どもたちの声が響きます。
ここは、こども食堂「てらもぐ」。

子どもは無料。大人は500円。

3児の母親は「月に1回来ています。ありがたいですし、遊び場もあるし交流もあって、楽しいしおいしいし」と話します。

運営側は、支援の場としてだけでなく、親子が気軽に立ち寄れる地域の居場所を目指しています。

その一方で、物価高は親や支援の現場に重くのしかかっています。


連載「じぶんごとニュース」

給食がない日…「お昼ごはんどうしよう」

月に1度開催される「むすび祭り・子ども遊食会」です。

弟と一緒にやってきた中学2年生の翔大さん。
この夏の楽しみは、部活のバドミントンです。

Sitakke

翔大さん兄弟は、学校があるときも2つの子ども食堂を利用しています。

「きょうは楽しかったです。いっつも楽しいから楽しみにしてる」

スマホの画面を見つめる翔大さん兄弟の母親。2人の息子と暮らすシングルマザーです。
画面では息子のお誕生日を祝う「ハッピーバースデー」が流れています。

Sitakke

夏休みを迎えて真っ先に考えることは「お昼ごはん、どうしよう」。

「食べ盛りなので4合炊いて1日で無くなる」と話します。

3食食べさせるのが難しい…自分は1食に…

Sitakke

6年前にうつ病とパニック障害を患い、いまは仕事を離れています。
限られた生活費の中で、食事はいつも子どもが優先です。

「メインは子どもたちなので。『あなたたちが食べて、残ったらママが食べるからいいよ』っていう感じ。麦を入れて増やしている」

食費に加え、電気代も重くのしかかります。

「1人のときは私はエアコンを使わないで、扇風機だけで過ごす。子どもたちが帰ってきたら、除湿して涼しくなるように使っています」

食堂まで来られない家庭には、別の支援もあります。

Sitakke

フードバンクイコロさっぽろでは、夏休みに向けた食品支援の定員400人に対し、3倍ほどの申し込みがありました。

お礼の言葉が寄せられる一方、片岡有喜子理事長のもとには家計が限界に近づいているという声も届きます。

「『3食子どもに食べさせるのが難しい』『自分は1日1食にしたり、お風呂の回数を減らしたり』『節約をこれ以上できない』という苦しい声が届いています」

届ける側にも、物価高が重くのしかかります。

「段ボールもビニール袋も値上がりしている中で、寄付される方にとっても買える分量が目減りしてしまうっていうのはここ2年くらい拍車がかかって…」

「いつまで価格を維持できるか」

Sitakke

行政も動き出しています。
札幌市は、保護者の弁当づくりの負担を減らそうと、学童保育で昼食を提供。1食500円以下で食べられます。

ただ、いまの価格を維持できるか、不安もあると札幌市の子ども未来局は話します。

「提供している事業者からも、弁当の価格維持は難しいという声もきているので、この物価高の中でこの価格を続けていくっていうのは、どこまで可能なのかはちょっとわかんないんですけれども…」

地域や民間、行政が、それぞれ支援を続けています。
しかし、必要とするすべての家庭に、十分な支援が届いているわけではありません。

翔大さん兄弟の母親はこう話します。

「自分ではなく子どもたちが優先で、どういう料理作ろうか、休みの日にはどこに連れて行こうかって考えている。みんな一律ではなくて、小さいお子さんがいる家庭とか、もうちょっと国による支援があってもいいのかなと思います」

民間の善意にも自治体の工夫にも限界が迫る中、長引く物価高のしわ寄せを、いつまで家庭に背負わせ続けるのか。
即効性のある国の対策が問われています。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年8月24日)の情報に基づきます。

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