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「今、車に当たったよね?音がしたんだけど」道路で遊ぶボールが私の車に当たった。だが、否定する母親に突きつけた証拠

  • 2026.9.28

車の横で鳴った鈍い音

夫と二人、静かな住宅街に家を建てて暮らしている。数年たったころ、向かいの並びに子どものいる家族が越してきた。

それから、子どもたちは家の前の道路でよくボール遊びをするようになった。夕方になると、ボールの弾む音や楽しそうな声が窓越しに聞こえてくる。

ある土曜の午後、買い物へ行こうと車をゆっくり道路へ出していたときだった。

運転席のすぐ後ろあたりから、「ドン」と鈍い音がした。

見ると、バスケットボールが車の横を転がっていく。

すぐに車を止めて降りると、男の子が二人、道の端でこちらを見ていた。すると30代くらいの母親が門から出てきて、転がっていたボールを拾った。

「今、車に当たったよね?音がしたんだけど」

そう尋ねると、母親はすぐに首を振った。

「当たってないです」

「でも、こっちからボールが転がってきたし…」

「いえ、当たってないです。この子たちも気をつけて遊んでいたので」

それだけ言うと、母親は子どもたちを促して家の中へ入ってしまった。

車体を確認すると、後部ドアにはうっすらと丸い跡が残っていた。

私はなんとも納得できない気持ちのまま、買い物へ行くのをやめて車を車庫へ戻した。

録画に残っていた一瞬

家に入り、居間で新聞を読んでいた夫に事情を話した。

「当たってないって言われたの」

夫は少し考えてから言った。

「後ろのドライブレコーダー、確認してみようか」

二人で車へ戻り、録画を確かめた。

後ろのカメラには、道路から飛んできたボールが後部ドアに当たり、跳ね返る瞬間がはっきり残っていた。

私はその場面を携帯電話に移し、夕方、その家のインターホンを押した。

「さっきのことなんですが、これを見てもらえますか」

出てきた母親に画面を見せると、ボールが車に当たった瞬間をじっと見つめていた。何か言いかけたものの、そのまま口を閉じる。

私は責めるつもりはなかったので、落ち着いて伝えた。

「傷はたいしたことないので、修理代はいりません。ただ、道路は車も通りますし、お子さんも危ないと思うんです。できれば公園で遊んでもらえると安心です」

すると玄関の奥から、男の子の一人が顔を出した。

「ぼくが投げたの。ごめんなさい」

母親は男の子の頭にそっと手を置き、それから私に向かって頭を下げた。

「……すみませんでした。これからは道路では遊ばせません」

「分かってもらえたなら、それで大丈夫です」

次の週から、夕方になると子どもたちはボールを抱え、角の先にある公園へ向かうようになった。道で顔を合わせると、母親も先に会釈をしてくれる。

車を出すときに気を張ることも減り、私もようやくほっとできるようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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