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「常識を考えろ!こんな時間に洗濯機を回すんじゃない」夜の洗濯を咎められた大学生の私。しかし、管理規約を見て黙った理由

  • 2026.9.28
「常識を考えろ!こんな時間に洗濯機を回すんじゃない」夜の洗濯を咎められた大学生の私。しかし、管理規約を見て黙った理由

脱水の音と2度のノック

20年以上前、大学生だった私は、小さなアパートで一人暮らしをしていました。

昼は講義、夕方からはアルバイトがあり、洗濯機を回すのは夜になることが多かったです。

ある晩、夜8時を少し過ぎたころ。脱水が始まった直後、玄関のドアが強く2度叩かれました。

おそるおそる開けると、隣の部屋に住む40代くらいの男性が、仕事帰りらしい上着姿で立っていました。

「常識を考えろ!こんな時間に洗濯機を回すんじゃない」

突然のことに驚き、私は「す、すみません…」としか返せませんでした。

入居時にもらった管理規約には、たしか洗濯機は夜10時まで使えると書いてあった気がします。

ただ、その場ですぐ確かめる余裕はありませんでした。

その後も夜8時台に洗濯機を使うと、男性がドアを叩きに来ました。顔を合わせるのも怖くなり、私はできるだけ朝に洗濯するようになりました。

週末、実家の母から電話がかかってきました。近況を聞かれ、隣人とのことを話すと、母は少し考えてから言いました。

「アパートの決まりはどうなってるの?」

「たしか、10時までは大丈夫だったと思うんだけど……」

「だったら一度ちゃんと確認してみたら?それでも困るなら、大家さんに相談したほうがいいよ」

電話を切ったあと、引き出しの奥から管理規約を取り出しました。設備の使い方の欄には、洗濯機の使用は夜10時までと、はっきり書かれていました。

規約を手に、ドアを開けた

数日後の夜8時すぎ、洗濯機を回していると、また玄関のドアが2度鳴りました。

私は管理規約を手に取り、チェーンをかけたままドアを少しだけ開けました。

「常識を考えろって、何度言わせるんだ」

男性の声に緊張しましたが、今度は規約を見せながら答えました。

「ここには、洗濯機は夜10時まで使えると書いてあります。もし音が気になるなら、大家さんに一緒に相談しませんか」

男性は規約に目を落としました。

何か言いかけましたが、少し黙ったあと、「……明日なら」と短く答えて部屋へ戻っていきました。

翌日の夕方、2人で近くに住む大家さんを訪ねました。60代くらいの女性だった大家さんは話を聞くと、手元の規約を確認しました。

「夜10時までは使って大丈夫ですよ。ただ、配慮はして、お互いに気持ちよく暮らせるようにしてくださいね」

男性はしばらく規約を見つめ、それから小さな声で答えました。

「…わかりました」

私はようやく肩の力が抜けました。

「確認できて、よかったです」

それ以来、夜8時台にドアが鳴ることはなくなりました。

階段で顔を合わせると、男性は小さく会釈をするだけになりました。

翌晩、私は洗濯機のスイッチを入れました。

脱水が終わるまで、玄関のドアは静かなままでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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