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「おれの部屋で何をしようと勝手だろう!」鳩へのえさやりを続けた住人。だが、被害の写真を見せた管理会社の担当者が伝えた一言

  • 2026.10.30
「おれの部屋で何をしようと勝手だろう!」鳩へのえさやりを続けた住人。だが、被害の写真を見せた管理会社の担当者が伝えた一言

手すりに並ぶ鳩と、玄関先の怒鳴り声

私が住む公営の団地は、5階建ての古い棟が並んでいる。

3階の角部屋に住む60代くらいの男性が、毎朝ベランダからパンくずや米粒をまくようになったのは、去年の秋のことだった。

やがて鳩や雀が集まるようになり、隣の空き部屋や、足の悪いおばあさんが一人で暮らす2階のベランダにも鳩が居ついた。

手すりや床は、ふんで白く汚れていった。

管理会社の担当者が男性の部屋へ注意に来た日、私はちょうど階段の踊り場にいた。

「すみません。ベランダからのえさやりは、やめていただけませんか。下の階の方も困っているんです」

すると男性は、玄関先から大きな声を返した。

「おれの部屋で何をしようと勝手だろう!」

担当者は声を荒らげることなく、その日は帰っていった。

ところが翌朝も、男性はベランダからえさをまいていた。

私が見ていた間だけでも2回だった。

さすがに気になり、私は管理会社へ電話をした。

「昨日注意してもらった部屋なんですが、今朝もえさをまいていました」

電話口の担当者は状況を確認すると、「分かりました。こちらでも様子を確認します」と答えた。

2か月分の写真を前に、男性が黙った

それから管理会社は、被害の状況を記録するようになった。

2階のおばあさんにも確認を取り、ふんで汚れた手すりや、使えなくなった物干しざおなどを定期的に写真に残していった。

それから2か月ほどたったころ、管理会社の担当者が再び男性の部屋を訪ねた。

後から私が廊下を通りかかると、担当者が日付の入った写真を何枚も男性に見せていた。

「また文句か」

男性が不満そうに言うと、担当者は静かに写真を示した。

「えさをまいた場所だけの問題ではないんです。鳩が周りのベランダに居ついて、ここまで汚れています。下の方は足が悪く、ご自分で掃除するのも大変なんです」

男性は写真をじっと見つめた。先ほどまでの勢いはなくなり、しばらくして小さな声で言った。

「…鳥が来ると、話し相手ができた気がしてたんだ」

担当者は少し間を置いてから答えた。

「そうだったんですね。でも、えさをまくことで困っている方もいます。ここでは続けないでください」

その後、男性がベランダからえさをまく姿を見かけることはなくなった。しばらくすると、鳩も少しずつ姿を見せなくなった。

春の日曜日、2階のおばあさんのベランダには、真っ白なシーツが干されていた。

以前のように鳩が手すりに並ぶこともない。その光景を見ながら、注意するだけでは伝わらなかったことも、実際の被害を見せることでようやく届くことがあるのだと感じた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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