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「うちも疑われているのかな」夜中も続く低い音。意外な発生源と隣の奥さんが漏らした本音とは

  • 2026.9.27

昼も夜中も続く低いうなり

住人が6戸しかいない、小さなマンションに住んでいたころのことです。

静かなところが気に入って選んだ部屋で、住人どうしも廊下で会えば笑ってあいさつするような関係でした。

ところが、春に下の階へ家族が越してきたころから、低いうなりと、床を小刻みにたたくような音が聞こえるようになりました。

昼だけならまだしも、夜中に始まることもあります。

一度音がすると、2時間ほど続く日もありました。

管理会社から全戸あてに生活音への注意のお知らせが配られましたが、それでも音は止まりません。

しばらくすると、管理会社の担当者から電話がありました。

「音がするのは、だいたい何時ごろですか?」

「昼のときもありますけど、夜中もあります。低い音がずっと続いて、床にも振動がくる感じです」

「どのくらい続きますか?」

「長いと2時間くらいです」

同じような聞き取りは、日を置いてもう一度ありました。

管理会社が原因を調べているのだとは分かっていましたが、細かく聞かれるうちに「もしかして、うちも疑われているのかな」と落ち着かない気持ちになりました。

そのころには、住人どうしも少しよそよそしくなっていました。ゴミ置き場で隣の奥さんに会っても、以前のように立ち話をすることはありません。下の階の奥さんとも、ほとんど目が合わなくなっていました。

管理会社が確認した音の原因

ある土曜の夕方、管理会社の担当者が下の階のチャイムを押しているのが、階段の上から見えました。手には、住人から聞き取った時間をまとめた表を持っています。

玄関から出てきたのは、40代くらいのご主人でした。階段まで聞こえてきた担当者の話で、そこで初めて音の原因が分かりました。

部屋でランニングマシンを使っていたというのです。

担当者は手元の表を見せながら、落ち着いた声で伝えていました。

「住人の方から伺った時間と、使用されていた時間が重なっています。夜の使用は控えていただいて、防振マットも敷いていただけますか」

ご主人は表を見つめたあと、少し間を置いて答えました。

「…自分の部屋では、そんなに響いていなかったので。すみませんでした」

ご主人が頭を下げると、あとから玄関に出てきた奥さんも一緒に頭を下げていました。

数日後、下の階の玄関先には防振マットの箱が届いていました。そのころから、夜中に続いていた低いうなりは聞こえなくなりました。

週明けには、管理会社から「音の原因が分かり、対応していただきました」というお知らせも入っていました。

その朝、ゴミ置き場で隣の奥さんと顔を合わせました。奥さんはお知らせを手にして、ほっとしたように笑いました。

「よかった。うちが疑われてるんじゃないかって、ずっと気になってたんです」

「私もです」

そこへ、下の階のご主人が子どもの手を引いて出てきました。

少しぎこちなく「おはようございます」と声をかけると、隣の奥さんが先に「おはようございます」と返しました。

音が止まったことはもちろんですが、原因が分からないまま互いを疑っていた時間まで、ようやく終わったような気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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